2020.07.30 愛媛大学
ポイント
- 地球マントル遷移層の鉱物の塑性変形モデリングを行い、卓越する変形メカニズムを明らかにした
- 沈み込む冷たいスラブは周囲のマントル遷移層より柔らかい可能性がある
- マントル対流の様式や地球化学的な進化の解明につながる
概要
愛媛大学とフランス・リール大学の研究者の共同によるこの研究は、地球の地下410~660kmのマントル遷移層の変形に関するもので、Earth and Planetary Science Letters誌に最近発表したものです。この研究では、マントル遷移層の主要鉱物であるウォズレアイト、リングウッダイト、メジャーライトガーネットのレオロジー(物質の変形や流動に関する性質)を精確に再検討するために、転位滑りの理論数値計算と原子拡散実験を組み合わせて、塑性特性のモデリングを行いました。