2020-07-14 東京農工大学,科学技術振興機構
国立大学法人 東京農工大学 大学院工学研究院 先端電気電子部門の鈴木 健仁 准教授(JST さきがけ研究者)、同 大学院工学府 電気電子工学専攻の遠藤 孝太 氏(修士課程2年)、近藤 諭 氏(2018年3月修士課程修了)は、超高屈折率・無反射な新材料によるテラヘルツメタレンズの設計指針を構築しました。本研究グループが独自に開発した人工構造材料(メタサーフェス)の特許を応用し、電磁波を変形、操作しています。平面で薄型なメタサーフェスは幅広いテラヘルツ波帯光源に集積化できることから、6G(Beyond 5G)以降も見据えた未来の通信への応用が期待されます。さらに本設計指針を数10テラヘルツ以上の赤外域へ適用することで、製鋼スラブなどから排出される熱放射を特定方向に集中させるなどの熱マネジメントへの応用が期待されます。
本研究成果は、2020年7月13日(米国東部時間)に米国光学会「Optics Express」に掲載されました。
本研究の一部は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究領域「熱輸送のスペクトル学的理解と機能的制御」(研究総括:花村 克悟)における研究課題「極限屈折率材料の深化と熱輻射アクティブ制御デバイスの開拓」(研究者:鈴木 健仁)(JPMJPR1815)、文部科学省 科学研究費補助金基盤研究(C)(18K04970)、公益財団法人 東電記念財団、公益財団法人 稲盛財団の支援により行われました。
<お問い合わせ先>
<研究に関すること>
鈴木 健仁(スズキ タケヒト)
東京農工大学 大学院工学研究院 先端電気電子部門 准教授
<JST事業に関すること>
嶋林 ゆう子(シマバヤシ ユウコ)
科学技術振興機構 戦略研究推進部 グリーンイノベーショングループ
<報道担当>
科学技術振興機構 広報課