\アパレル循環の新展開!/ストレッチ素材の弾性繊維を混紡繊維から分離~多様な混紡繊維を再資源化し、循環型社会に貢献~

2025-10-14 大阪大学

大阪大学宇山教授らの研究グループは、ストレッチ素材として広く使われる弾性繊維(ポリウレタン)を、綿などと混紡された繊維から短時間で選択的に分解・除去し、綿を高品質に回収する新技術を開発した。電子レンジと同じ原理のマイクロ波加熱を利用し、混紡繊維を薬剤とともに約200℃で数分間照射することで、弾性繊維のみが分解され、綿は95%以上の高回収率で損傷なく残る。従来、綿/ポリエステル混紡に加え、数%含まれるポリウレタンがリサイクルを阻む「最後の壁」とされてきたが、本技術はその問題を克服し、三元混紡やウール混合繊維にも適用可能であることが示された。操作が簡便で省エネ性が高く、危険な溶媒を必要としない点も特長である。大量生産・大量廃棄が進むアパレル産業において、これまで焼却・埋立されてきた衣料品を資源循環に取り込む技術として、持続可能なアパレル産業および循環型社会実現に大きく貢献することが期待される。

\アパレル循環の新展開!/ストレッチ素材の弾性繊維を混紡繊維から分離~多様な混紡繊維を再資源化し、循環型社会に貢献~図1. 綿/ポリウレタン混紡繊維の革新的分別・リサイクル技術

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0603繊維加工
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