2025-11-14 国土地理院
2025年11月12日、日本周辺で発生した太陽フレア由来の電離層の乱れにより、GNSS(全球測位衛星システム)の測位精度が大きく低下した。国土地理院が電子基準点「つくば1」のデータを一般的なGNSS測位方式で解析したところ、9時頃から21時頃にかけて位置誤差の増大が確認された。また、測量で用いられる高精度GNSS測位方式でも10時頃から14時頃にかけて測位結果が不安定となり、この時間帯に実施された測量は電離層擾乱の影響を受けた可能性がある。測量事業者に対しては、当該期間にGNSS観測を行った場合、通常どおりの点検を実施し問題がないことを確認するよう注意喚起している。国土地理院は今後も太陽活動の影響が測量に及ぶ際には随時情報提供を行うとしている。

図1 一般的なGNSS測位方式による位置の変化。電子基準点「つくば1」の30秒ごとの測位結果。青のハッチは電離層の乱れの影響を受けた可能性がある時間帯。
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