海洋研究開発機構

AIを用いて海岸の写真から漂着ごみの被覆面積を高精度に推定する新手法を開発 1900環境一般

AIを用いて海岸の写真から漂着ごみの被覆面積を高精度に推定する新手法を開発

2022-02-04 海洋研究開発機構,鹿児島大学1. 発表のポイント ◆AIを用いた画像解析によって、地上で撮影された海岸の写真等から、漂着ごみ(プラスチックや瓶・缶等の人工物、流木や灌木等の自然物)を検出することに成功。 ◆海岸における...
北極域のブラックカーボン濃度測定の標準化に成功~北極温暖化に与える影響を高精度で推定可能に~ 1902環境測定

北極域のブラックカーボン濃度測定の標準化に成功~北極温暖化に与える影響を高精度で推定可能に~

独自に開発・改良したBC測定器コスモス(COSMOS)をアメリカ、カナダ、ノルウェー、フィンランドの国立観測所に設置し、欧米の研究者が使用している4種類のBC測定器のデータと比較しました。コスモスは、他の測定器で問題となるBC以外のエアロゾル成分の影響をほとんど受けないため、高い精度でBC濃度を測定できます。既存の測定器の観測値をコスモスのBC濃度スケールに統一化することに成功しました。
金属硫化物を用いた二酸化炭素還元電極触媒の設計指針を提示 0501セラミックス及び無機化学製品

金属硫化物を用いた二酸化炭素還元電極触媒の設計指針を提示

金属硫化物は、二酸化炭素還元におけるスケーリング則を打破しうる触媒材料として期待されている。その設計の指針を得るため、金属硫化物を用いた二酸化炭素還元で活性を決める物性を解明すべく、還元活性度と金属硫化物の結晶構造的パラメータおよび電子的パラメータとの重回帰分析を実施。一酸化炭素生成においては金属硫化物の結合長などの構造的な要因が、ギ酸生成においては金属の電気陰性度などの電子的な要因が活性を決めていることを解明した。
ad
中国から排出されるブラックカーボンの主要起源は「家庭」 1900環境一般

中国から排出されるブラックカーボンの主要起源は「家庭」

中国から排出されるブラックカーボン(BC)は、主に家庭から排出されていることを解明した。長崎県・福江島で行ったBC濃度の観測結果等の解析から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響下においても総排出量に大きな変化は認められず、ロックダウンの影響を受けにくい家庭から排出された割合が大きいという結論を得た。
超深海の変質したマントル岩石の内部で炭素を含む海水が循環していることを明らかに 1702地球物理及び地球化学

超深海の変質したマントル岩石の内部で炭素を含む海水が循環していることを明らかに

伊豆・小笠原海溝の水深6,400メートルの陸側岩盤を調査・分析した結果、炭素を含む海水が前弧マントル内を数万年以上かけて循環していたことが明らかとなった。沈み込み帯浅部の前弧マントルは、数万年以上炭素を保持できる炭素貯蔵庫である可能性が示され、深海生命活動との関係解明が期待される。
海洋表層の鉛直混合がインド洋ダイポールモード現象に与える影響を解明 1702地球物理及び地球化学

海洋表層の鉛直混合がインド洋ダイポールモード現象に与える影響を解明

インド洋熱帯域で発生する正と負のインド洋ダイポールモード現象の強さが異なる原因を、領域海洋モデルを用いたシミュレーションにより特定した。海洋上層の熱収支を正確に評価することで、正と負のインド洋ダイポールモード現象の強さの違いに、海洋表層の鉛直混合過程が重要な役割を果たしていることが初めて明らかになった。
北極海の海氷減少で雲の性質が変化 ~強風による波しぶきにより氷雲の割合が増加~ 1702地球物理及び地球化学

北極海の海氷減少で雲の性質が変化 ~強風による波しぶきにより氷雲の割合が増加~

海洋地球研究船「みらい」の北極海航海で取得した観測データの解析を行い、雲の相状態(水雲か氷雲か)が海上の風や波高で著しく変化することを明らかにしました。しぶきが多量に形成される強風時には、氷晶の核となりうる粒子が海から大気中に多量に供給され、雲の下層部分で氷晶の割合が多くなることが確認されました。
黒潮とメキシコ湾流の同期現象を発見~大気と海洋の相互影響によってもたらされる異常気象の解明に道~ 1702地球物理及び地球化学

黒潮とメキシコ湾流の同期現象を発見~大気と海洋の相互影響によってもたらされる異常気象の解明に道~

北半球最強の暖流である黒潮とメキシコ湾流は、大陸を隔てて約一万キロメートルも離れています。それにもかかわらず、二つの海流の変動にともなって、日本東方沖とアメリカ東海岸沖の海面水温が数年から十数年のスケールで同時に暖かくなったり冷たくなったりを繰り返す(=「同期」している)現象を発見しました。
“マッデン・ジュリアン振動” の「引き金」を特定 1702地球物理及び地球化学

“マッデン・ジュリアン振動” の「引き金」を特定

熱帯域で巨大な積乱雲群として観測されるマッデン・ジュリアン振動 (MJO) が熱帯インド洋でどのように発生するかを解析などした結果、高度約10kmの上空を伝わる大気中の“波”(周期的な大気変動)の増幅がMJO発生の引き金であることを初めて突き止めました。
温暖化に伴う熱帯上層雲の高度の変化が上層雲を減らして温暖化を弱める 1702地球物理及び地球化学

温暖化に伴う熱帯上層雲の高度の変化が上層雲を減らして温暖化を弱める

スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」等を用いて全球雲解像モデル「NICAM」による高解像度数値シミュレーションを実施・解析した結果、地球が温暖化すると熱帯域の対流圏上部に広がる雲(上層雲)の中でミクロなスケールで変化が起こることで上層雲を減少させることを示した。
南大洋が鍵を握る氷期の大気中二酸化炭素濃度変化 1900環境一般

南大洋が鍵を握る氷期の大気中二酸化炭素濃度変化

海洋炭素循環モデルを用いた数値実験で、氷床コア記録と整合した大気中二酸化炭素濃度の変化の再現に成功した。
天体衝突を記録する結晶の生成を超高速計測 ~レーザー衝撃圧縮実験による太陽系史の読解~ 1701物理及び化学

天体衝突を記録する結晶の生成を超高速計測 ~レーザー衝撃圧縮実験による太陽系史の読解~

太陽系の天体衝突が記録された結晶の原子配列が生成する過程を、世界で初めて実験で計測した。
ad
タイトルとURLをコピーしました