日本原子力研究開発機構

3次元詳細モデルで原子力施設の耐震安全性をさらに向上 2001原子炉システムの設計及び建設

3次元詳細モデルで原子力施設の耐震安全性をさらに向上

解析手法の標準化に向けた国内初の要領書を整備2022-03-25 日本原子力研究開発機構【発表のポイント】 原子力施設の耐震安全性をより高い信頼性で評価するためには、地震でどのようにゆれるのかを詳細に解析できることが重要です。そのためには、...
建物を考慮した詳細な放射性物質の拡散計算に基づく線量評価を初めて実現 2005放射線防護

建物を考慮した詳細な放射性物質の拡散計算に基づく線量評価を初めて実現

個々の建物の影響を受けた風の流れを考慮した高分解能大気拡散計算(LOHDIM-LES)と建物の遮蔽効果を考慮した線量率評価(SIBYL)および都市大気拡散の高速計算が可能な計算コード(CityLBM)を統合した局所域高分解能大気拡散・線量評価システム「LHADDAS」を開発し、無償公開します。原子力施設の安全審査における風洞実験に代わる現実的な評価、原子力事故時の施設内外作業員の被ばく線量評価、都市域での放射性物質拡散テロ対応など、幅広い活用が期待されます。
究極の原子核をつくるには~超重元素の「安定の島」に向けて前進~ 2000原子力放射線一般

究極の原子核をつくるには~超重元素の「安定の島」に向けて前進~

JAEAのタンデム加速器で得られる入射核をアクチノイド原子核標的に照射し、「多核子移行反応」で生成される様々な複合核の核分裂によって飛び出す核分裂片の角度分布の分析から角運動量を決定することに成功しました。
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伝導電子と局在スピン・軌道が織りなす悪魔の調律 ~多極子の衣をまとった電子「多極子ポーラロン」を発見~ 1701物理及び化学

伝導電子と局在スピン・軌道が織りなす悪魔の調律 ~多極子の衣をまとった電子「多極子ポーラロン」を発見~

セリウム・アンチモンが示す「悪魔の階段」の相転移において、多極子と呼ばれる局在スピン・軌道と強く相互作用する伝導電子が準粒子として振る舞う「多極子ポーラロン」を発見しました。「悪魔の階段」で発生する局在スピン・軌道配列の変調に合わせて、自在に相互作用の強さを変える「多極子ポーラロン」の特殊な振る舞いを明らかにしました。
津波による堆積物を特定する手法の適用範囲をさらに拡大 1702地球物理及び地球化学

津波による堆積物を特定する手法の適用範囲をさらに拡大

宮崎平野から採取した過去の津波堆積物の化学的な組成から判別を行う地球化学的判別を行いました。これに加え重鉱物の分析を行い、1662年の寛文日向灘地震による津波堆積物の特徴を明らかにすることで、他の堆積物と区別することに成功しました。
福島の森林樹木の放射性セシウム汚染は今後どうなるか?新開発の計算モデルで汚染メカニズムを解明し将来予測を可能に 2005放射線防護

福島の森林樹木の放射性セシウム汚染は今後どうなるか?新開発の計算モデルで汚染メカニズムを解明し将来予測を可能に

放射性物質の動きを詳細に予測する計算モデル「SOLVEG-R」により、1F事故による放射性セシウムで汚染された森林について樹木の木部の汚染のメカニズムを明らかにするとともに、観測データがない森林における木部の濃度の変動予測を可能にしました。
スピントロニクスの大幅な省電力化につながる新原理を発見~「電気的な磁気制御」を可能にする物質開発に新たなアプローチ~ 1700応用理学一般

スピントロニクスの大幅な省電力化につながる新原理を発見~「電気的な磁気制御」を可能にする物質開発に新たなアプローチ~

磁性体の磁気が、電気抵抗に影響されず電圧によって省電力で制御されるメカニズムを、電子の持つ数学的構造「トポロジー」に基づき新たに見出しました。一部の物質では、電圧をかけた際、電子が電圧と同じ方向ではなく、電圧に対して垂直方向に動く(速度を得る)性質「異常速度」があり、このような異常速度を持つ電子が、電子のスピンを介して磁気を制御する、新たなメカニズムを発見しました。異常速度による電流はエネルギー損失を起こさないため、省電力で磁気を制御できることを提案しました。
世界初!あらゆる物質中の放射線の動きを原子サイズで予測 2000原子力放射線一般

世界初!あらゆる物質中の放射線の動きを原子サイズで予測

放射線の原子サイズ(約1ナノメートル)における複雑な動きをあらゆる物質中で予測し、放射線影響を原理から予測できる飛跡構造解析コード「ITSART」を開発しました。
ディープラーニングによって大幅な統計ノイズの低減に成功 2004放射線利用

ディープラーニングによって大幅な統計ノイズの低減に成功

材料の表面・界面を評価するための中性子反射率法は、計測の高速化が課題でした。精度を落とさずに高速に測定する手法の開発が求められていました。ディープラーニングによるデータ処理技術によって、短時間で測定した中性子反射率のデータに含まれる統計ノイズを除去することに成功し、測定時間を1/10以下に短縮可能となりました。
地下深部の割れ目の水の流れやすさに関わる法則性を発見~地層処分における地下調査の効率性の向上などに役立つ新知見~ 2000原子力放射線一般

地下深部の割れ目の水の流れやすさに関わる法則性を発見~地層処分における地下調査の効率性の向上などに役立つ新知見~

地下深部の割れ目の水の流れやすさ(透水性)には法則性があり、岩石にかかる力と岩石の硬さ、そして割れ目のかみ合わせの程度の3つの要素の組み合わせによって普遍的に決まる透水性の上限が存在することを見出しました。
材料が溶ける不思議”多成分系での共晶溶融現象”を解明~未知物質である福島第一原子力発電所の”燃料デブリ”の性状予測への第一歩~ 2000原子力放射線一般

材料が溶ける不思議”多成分系での共晶溶融現象”を解明~未知物質である福島第一原子力発電所の”燃料デブリ”の性状予測への第一歩~

“固体金属ジルコニウム”と“ステンレス鋼と炭化ホウ素の高温金属融体”を用いて、多成分系での共晶溶融現象を、実験・理論の両面から検証しました。今回用いた多成分系での共晶溶融について、拡散の速い軽元素成分(ホウ素や炭素など)が、重元素成分に先行して反応境界面に熱力学的に安定な相を形成し、その後の共晶溶融反応の進行に大きな影響を与えることを解明しました。
1Fの格納容器内にたまった水の中で金属材料はどう腐食するのか? 2000原子力放射線一般

1Fの格納容器内にたまった水の中で金属材料はどう腐食するのか?

放射線環境下での腐食によるトラブルの発生の可能性や対策方法などを検討するうえで重要な、①海水混入系ラジオリシスデータベース、②放射線環境下腐食データベース、③腐食調査票データベース、からなる「放射線環境下での腐食データベース」を構築した。
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