原始惑星系円盤

1701物理及び化学

惑星形成の最初の一歩が捉えられる

2023-10-06 国立天文台 アルマ望遠鏡で観測した「おうし座DG星」を取り巻く原始惑星系円盤。より年齢を経た原始星を取り巻く円盤とは異なり、明らかなリング構造が見られないことから、惑星の形成が進んでいない「惑星形成前夜」であると考えら...
1701物理及び化学

宇宙の塵の塊の「跳ね返り」が衝突合体による微惑星形成を阻害する―大きくなるとくっつきにくくなる粉状体の衝突挙動を発見

2023-07-06 国立天文台 【概要】 「惑星の種」である微惑星注1は、原始惑星系円盤注2において固体微粒子同士が付着による衝突合体を繰り返すことで形成されたと考えられています。しかし、どのような条件の下で 2 つの微粒子の塊が衝突合体...
1701物理及び化学

7年半で1,000本以上の科学論文で引用 -その数が物語るおうし座HL星に付随する原始惑星系円盤の画期的な成果

2022-08-19 国立天文台 2014年にアルマ望遠鏡によって取得されたおうし座HL星まわりの円盤に関する画期的な科学成果は、過去7年半の間に1,000本以上の科学論文で引用され、惑星形成に関する私たちの理解を前進させる大きなブレークス...
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1701物理及び化学

惑星系の起源と進化を解き明かす新たな「指紋」~アルマ望遠鏡がとらえた惑星誕⽣現場の物質組成の⼤きな変化~

2022-08-12 国立天文台 総合研究大学院大学/国立天文台の大学院生吉田有宏氏、国立天文台の野村英子教授らの研究チームは、アルマ望遠鏡で取得されたデータをもとに、惑星誕生の現場で物質組成が大きく変化していることを明らかにしました。研究...
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惑星誕生のゆりかごを揺らす飛来天体

すばる望遠などを用いた多波長観測により、若い星系に飛来した天体が原始惑星系円盤を乱す様子が明らかにされました。星系への「侵入者」が原始惑星系円盤に作用する様子を包括的に調べた観測は本研究が初めてです。
1701物理及び化学

惑星のゆりかごに降り積もる灰~天空の「降灰」現象の発見~

原始惑星系円盤内のガスと成長する塵の両方の運動を考慮した3次元の磁気流体力学シミュレーションを、「アテルイII」を用いて世界で初めて行いました。塵が円盤中心の原始星に落ちることなく成長する新しいメカニズムを発見しました。シミュレーションの結果、原始惑星系円盤の内側で大きく成長した塵は、円盤から垂直に吹き上がるガス流によって巻き上げられることが示されました。そしてその後、塵は遠心力によってガス流から分離し、最終的には円盤の外縁部に降り積もるようすが明らかになったのです。このメカニズムは、火山の火口から放出された噴煙、「降灰」によく似ており「天空の降灰現象」と名付けました。
1701物理及び化学

原始惑星系円盤のリング構造が惑星形成の歴史を残している可能性を示唆

スーパーコンピュータ「アテルイII」のシミュレーションから、原始惑星系円盤に見られる塵(ちり)のリング状構造が、惑星の存在だけではなく、惑星が移動した足跡でもある可能性が明らかになりました。これまでの原始惑星系円盤の観測結果に、新たな視点を与える研究成果です。
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重水素で探る系外惑星系と太陽系の成り立ち~アルマ望遠鏡による惑星誕生現場の大規模観測~

アルマ望遠鏡を用いて、5つの若い星を取り巻く原始惑星系円盤を大規模に観測し、惑星の形成現場における重水素を含む分子とイオン化率の分布を、これまでにない高い解像度で描き出すことに成功した。
1701物理及び化学

原始惑星系円盤がひっくり返った証拠を発見

2021-02-16 国立天文台 図1:K2-290 系の模式図。K2-290 の二つの惑星は、その公転の方向が中心星の自転方向と逆行しています。また、二つの惑星の公転面はそろっていますが、中心星の赤道面からは、ずれています。内側の惑星 (...
1701物理及び化学

三つ子星の周りで見つかった、互い違いの原始惑星系円盤

2020-09-04 国立天文台 アルマ望遠鏡が観測した若い星オリオン座GW星の周りの原始惑星系円盤。3本のリングのうち、最も内側のリングがほぼ円形に見える一方で、外側の2本のリングは縦に伸びた楕円形に見えます。リングは実際には円形に近いと...
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連星系で作られる惑星の軌道の謎に迫る

2020-03-25 国立天文台 アルマ望遠鏡を用いた観測によって、連星系を取り巻く原始惑星系円盤の新たな性質が明らかになりました。軌道の小さな連星系では、連星系の軌道面と原始惑星系円盤の軌道面が一致していましたが、間隔の離れた連星系では、...
1701物理及び化学

若い星の周りで見つかった”稀な“分子~惑星形成過程に新たなヒント~

アルマ望遠鏡を用いた観測を通じ、一酸化炭素の同位体分子種の中で最も量が少ない13C17Oという分子を、若い星を取り巻く塵とガスの円盤(原始惑星系円盤)で初めて発見した。
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