京都大学

高温超伝導線の交流損失を20分の1に低減~脱炭素に貢献する電気機器の超伝導化に道筋~ 0405電気設備

高温超伝導線の交流損失を20分の1に低減~脱炭素に貢献する電気機器の超伝導化に道筋~

高温超伝導線の薄膜状の超伝導体を細いフィラメントに分割しその上に銅をめっきしたマルチフィラメント薄膜高温超伝導線を、細いコア(芯材)のまわりにスパイラル状に巻くことで、超伝導体の中に侵入した細い磁束の線(磁束量子線)の移動距離を抑えました。磁束量子線の移動に伴う摩擦発熱のような交流損失を、標準的な薄膜高温超伝導線に比べて約20分の1に低減することに成功しました。
次世代スマートメーター/IoT向け国際標準規格 Wi-SUN FAN無線機500台の高密度接続試験に成功 0404情報通信

次世代スマートメーター/IoT向け国際標準規格 Wi-SUN FAN無線機500台の高密度接続試験に成功

次世代スマートメーターおよびIoT向けの通信規格として期待されている国際標準通信規格 Wi-SUN FAN(Field Area Network)の実運用に近い環境で必要となる大規模でかつ高密度な接続試験として、無線機500台による多段中継接続試験を行うことに成功しました。
磁石の中の竜巻(スキルミオンひも)の3次元形状の可視化に成功 ~新しい磁気情報処理手法の開拓に期待~ 1700応用理学一般

磁石の中の竜巻(スキルミオンひも)の3次元形状の可視化に成功 ~新しい磁気情報処理手法の開拓に期待~

磁性体の中に存在する「スキルミオンひも(電子スピンが作る竜巻構造)」の3次元形状を可視化することに、世界で初めて成功しました。CTスキャンの原理を応用することで、その3次元形状の直接観測に成功しました。
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人工ニューラルネットワークで明らかになった高温超伝導の隠れた起源 1701物理及び化学

人工ニューラルネットワークで明らかになった高温超伝導の隠れた起源

光電子分光データから人工ニューラルネットワーク(ANN)を活用して『自己エネルギー』と呼ばれる物理量を取り出す手法を開発し、高温超伝導解明の鍵となる引力の痕跡を発見しました。
一般相対性理論におけるエネルギー概念の革新~ブラックホールの新しい描像と新しい保存量~ 1701物理及び化学

一般相対性理論におけるエネルギー概念の革新~ブラックホールの新しい描像と新しい保存量~

重力の量子論を研究する過程で一般座標不変なエネルギーの定義を発見しました。この定義をシュワルツシルトブラックホールに適用することで、ブラックホールは特異点に物質が凝縮した超高密度天体である、ということが分かりました。さらにこの定義を自然に拡張することで、よく知られた対称性から導かれる保存量とは異なる保存量が宇宙のような全体からなる系に存在することを発見しました。
G20の消費はPM2.5の排出を通じて年200万人の早期死亡者を生む 1900環境一般

G20の消費はPM2.5の排出を通じて年200万人の早期死亡者を生む

G20諸国の消費者が購入する製品やサービスの生産によって生じるPM2.5(微小粒子状大気汚染物質)発生量を全球規模で推計し、その曝露により生じる世界各国の早期死亡者(平均死亡年齢よりも前に発生する死亡)は年間約200万人に上ることを解明しました。その中には、約8万人の乳幼児(5歳未満)が含まれます。
プラスチックを肥料に変換するリサイクルシステムを開発 0505化学装置及び設備

プラスチックを肥料に変換するリサイクルシステムを開発

植物を原料としたプラスチックをアンモニア水で分解し、肥料となる尿素に変換するリサイクルシステムを開発。リサイクルシステムで生成した尿素が植物の成長促進につながることを実証。
「富岳」を用いた宇宙ニュートリノの数値シミュレーションに成功 1701物理及び化学

「富岳」を用いた宇宙ニュートリノの数値シミュレーションに成功

2021年ゴードン・ベル賞ファイナリストに選出2021-10-28 筑波大学本研究では、ブラソフシミュレーションと呼ばれる全く新しい手法を世界で初めて採用し、スーパーコンピュータ「富岳」の全システムを用いて宇宙大規模構造におけるニュートリノ...
界面の高品質化と平坦性向上によりSiC半導体の性能を6~80倍向上 0403電子応用

界面の高品質化と平坦性向上によりSiC半導体の性能を6~80倍向上

SiC(シリコンカーバイド)半導体で問題になっていた欠陥(不完全性)を独自の手法で大幅に低減し、実用的な構造でSiCトランジスタの性能を6倍以上向上することに成功しました。
森林を守ることが海の生物多様性を守ることにつながる 1903自然環境保全

森林を守ることが海の生物多様性を守ることにつながる

日本全国22河川を対象とし、環境要因・社会要因・土地利用要因などのビッグデータと環境DNA分析による沿岸魚類群集データとを統合して解析することにより、森林を守ることが海の生物多様性を守ることにつながることを実証しました。
ポリマー半導体の高性能化に向けた新たな分子デザイン手法を開発 0403電子応用

ポリマー半導体の高性能化に向けた新たな分子デザイン手法を開発

ポリマー半導体の化学構造を少し組み替えるだけで、電荷となるπ電子が主鎖に沿って高度に非局在化し、半導体性能の一つである電荷移動度が20倍以上向上することを発見しました。
マイクロ波と光のアンサンブル ~マイクロ波・光協働化学とカーボンニュートラルへ期待~ 0500化学一般

マイクロ波と光のアンサンブル ~マイクロ波・光協働化学とカーボンニュートラルへ期待~

光とマイクロ波の協働的な触媒的化学合成反応系の開発に成功しました。有機分子であるフェニルアセチレンを光触媒とするジメチルスルホキシドの酸素酸化系を構築し、ここにマイクロ波を照射することで、有機分子におけるマイクロ波効果の観測に成功しました。
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