1702地球物理及び地球化学 湿度が決める温暖化時の極端な雨の強まり方～湿度が高い場合に豪雨は1℃当たり7%強まる～
2025-10-16 京都大学Web要約 の発言：京都大学防災研究所の竹見哲也教授らは、気候モデルを用いて日本の極端降水が温暖化でどう変化するかを解析した。現在気候と4℃上昇時の気候を比較した結果、湿度が高いほど豪雨の強まりが顕著で、気温1...
1702地球物理及び地球化学
1702地球物理及び地球化学 盛夏期に出現するモンスーンジャイアの実体を解明～台風の外側循環が巨大な渦を形成～
2025-10-14 九州大学九州大学の研究チームは、インドモンスーン期に形成される「モンスーンジャイア（亜熱帯高気圧性渦）」の実体を解明した。衛星観測と気象モデル解析により、盛夏期のチベット高気圧とアラビア海上の下降流が連動して環状循環を...
1702地球物理及び地球化学 青海・チベット高原内陸の雲下蒸発に関する観測ギャップを解消（New Study Traces Below-cloud Evaporation in Qinghai-Tibet Plateau Hinterland）
2025-10-13 中国科学院（CAS）中国科学院西北生態環境資源研究院（NIEER）などの共同研究により、チベット高原中央部タンラ山脈地域で「雲下蒸発（below-cloud evaporation）」の長期観測を初めて実現し、その定量...
1702地球物理及び地球化学 造山運動と植物が珪酸風化を通じて古気候を形成したメカニズムを解明（New Study Reveals How Orogeny and Plants Shaped Earth’s Paleoclimate via Silicate Weathering）
2025-10-13 中国科学院（CAS）中国科学院南京地質古生物研究所の陳紀濤教授らは、南中国の石炭紀～ペルム紀初期堆積物を解析し、大陸シリケート風化が古気候を安定化させた過程を解明した。60百万年に及ぶ化学風化指数（CIA）記録から、古...
1702地球物理及び地球化学 地球上の植物による窒素同化の炭素消費が森林火災排出量を上回ることを解明（New Study Reveals Global Terrestrial Plants’ Carbon Consumption for Nitrogen Assimilation Exceeds Forest Fire Emissions）
2025-10-13 中国科学院（CAS）中国科学院地球化学研究所の劉雪燕教授らは、植物の窒素同化に伴う炭素消費量を定量化する新モデルを開発した。全球データ解析の結果、陸上植物による窒素同化の炭素消費は年間208±12Tg-Cで、森林火災由...
1702地球物理及び地球化学 地球史上最大の火山活動が海洋プレートを作り変えたことが判明～プレート形成過程の包括的理解に道拓く～
2025-10-10 東京科学大学東京科学大学の石川晃准教授、岡山理科大学の志藤あずさ講師、広島大学の芳川雅子特任教授らの研究チームは、地震波解析により世界最大の海台「オントンジャワ海台」下の海洋プレートが、過去の超大規模火山活動によって大...
1702地球物理及び地球化学 地球の大陸安定化の原因を高温により解明（Earth’s continents stabilized due to furnace-like heat, study reveals）
2025-10-13 ペンシルベニア州立大学（PennState）ペンシルベニア州立大学とコロンビア大学の研究によると、地球の大陸地殻が安定化した要因は、約900℃以上の高温に達した「地殻内の炉のような熱」にあることが判明した。この極端な熱...
1702地球物理及び地球化学 ２０２５年９月の地震活動の評価
2025-10-09 地震調査研究推進本部地震調査委員会９月は全国的に大きな地震は少なかったが、トカラ列島近海で再び活発な地震活動が確認された。９月１７日には諏訪之瀬島付近でＭ４.７（最大震度５弱）の地震が発生し、同日５分後にＭ４.８の地震...
1702地球物理及び地球化学 高山草原土壌の冠水が土壌炭素成分に与える影響を解明（Chinese Scientists Reveal Impact of Waterlogging on Alpine Meadow Soil）
2025-10-09 中国科学院(CAS)中国科学院西北生態環境資源研究所（NIEER）の研究チームは、チベット高原の高山草原湿地で水没（土壌水分過多）が土壌炭素成分に与える影響を明らかにした。27地点でアミノ糖などの指標を測定した結果、水...
1702地球物理及び地球化学 吸収根が森林土壌中の炭素蓄積を促進することを発見（Researchers Discover Absorptive Roots Drive Forest Soil Carbon Accumulation through Iterative Effects）
2025-09-29 中国科学院（CAS）中国科学院地理資源研究所のKou Liang教授らは、北半球328森林サイト・199樹種における吸収根（径0.5mm未満）の成長・代謝・分解データ880件を解析し、吸収根が20年間で土壌1haあたり...
1702地球物理及び地球化学 南極の氷河湖形成を予測する数学モデルを開発（Future of Antarctic Ice: New Study Reveals the Mathematics of Meltwater Lakes）
2025-10-01 ジョージア工科大学ジョージア工科大学の研究チームは、南極の氷床上に形成される融解湖の深さと広がりを予測する新たな数理モデルを開発した。氷床の地形的特徴（自己アフィン性）と衛星データを組み合わせ、湖の最大規模を簡易方程式...
1702地球物理及び地球化学 アポロ17号のサンプルで月の硫黄同位体を新たに発見（Sulfur isotopes in Apollo samples reveal exotic Moon chemistry）
2025-10-06 ブラウン大学ブラウン大学の研究チームは、アポロ17号が1972年に採取した月試料を最新技術で再分析し、月のマントルに地球とは異なる硫黄同位体（特に硫黄-33の著しい欠乏）が存在することを発見した。これは、月がかつて一時...