1702地球物理及び地球化学

気候変動により変化する湖沼の蒸発パターン(Lake Evaporation Patterns Will Shift with Climate Change) 1702地球物理及び地球化学

気候変動により変化する湖沼の蒸発パターン(Lake Evaporation Patterns Will Shift with Climate Change)

2022-02-16 パシフィック・ノースウェスト国立研究所(PNNL) Beth Mundy,世界中の湖の水位を予測するには、場所がすべてであることを研究者は発見した。Location is everything in projectin...
深層学習で乱流の隠れた構造に迫る~太陽とプラズマの乱流研究に新たな展開~ 1702地球物理及び地球化学

深層学習で乱流の隠れた構造に迫る~太陽とプラズマの乱流研究に新たな展開~

太陽表面の観測データから観測困難な乱流構造を調べるための、新たな手法の開発に成功しました。深層学習(ディープラーニング)技術を利用し、数値シミュレーションで得られたデータと観測可能な情報をもとにして、観測が難しい情報を推定できるようになったのです。
水には2種類の液体があった !~トレハロース水溶液の可逆な液体 – 液体転移の直接観測~ 1702地球物理及び地球化学

水には2種類の液体があった !~トレハロース水溶液の可逆な液体 – 液体転移の直接観測~

トレハロース水溶液の低温・高圧下での体積測定を行い、溶媒水の可逆な液体 - 液体転移の直接観測に成功しました。低濃度トレハロース水溶液ガラスを用いることで、広い温度・圧力領域での低密度状態と高密度状態間の転移の観測を可能にし、低密度と高密度の液体状態の存在の実証とそれらの間の転移の直接観測に成功しました。水には低温で異なる2つの液体状態が存在することの実験的証拠であり、水の低温での不思議な性質の解明に繋がることが期待されます。
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津波による堆積物を特定する手法の適用範囲をさらに拡大 1702地球物理及び地球化学

津波による堆積物を特定する手法の適用範囲をさらに拡大

宮崎平野から採取した過去の津波堆積物の化学的な組成から判別を行う地球化学的判別を行いました。これに加え重鉱物の分析を行い、1662年の寛文日向灘地震による津波堆積物の特徴を明らかにすることで、他の堆積物と区別することに成功しました。
令和4年1月の地殻変動 1702地球物理及び地球化学

令和4年1月の地殻変動

国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた、2021年12月中旬から2022年1月中旬までの1か月間の地殻変動概況では、東北地方を中心に、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
冬季成層圏の「深い循環」の3次元構造を解明 1702地球物理及び地球化学

冬季成層圏の「深い循環」の3次元構造を解明

3次元ラグランジュ流の理論式を導出し、冬季成層圏の赤道域から極域に向かう「深い循環」が東シベリアで強く、北アメリカでは逆向きとなる特徴的な構造を持つことが解明された。成層圏・中間圏の物質循環の3次元構造を記述する理論構築を行った。オゾンは赤道上部成層圏で生成され成層圏の大気循環に乗って世界中に運ばれる。その流れのルートを見出す理論ツールを開発したことになる。
三陸海岸北部において1611年慶長奥州地震津波の物的証拠を発見 1702地球物理及び地球化学

三陸海岸北部において1611年慶長奥州地震津波の物的証拠を発見

津波堆積物を含む地層を垂直方向に連続してミリ間隔の高密度で年代測定を行うことで、年代的に地層の欠損がないことを確認する手法を新たに開発し、抜け落ちのない津波の履歴を復元した。三陸海岸北部(岩手県野田村)から地層を採取し、1611年慶長奥州津波由来の堆積物を発見した。一方で、同地層には1454年享徳津波による堆積物は含まれないことも確認した。この結果は、1454年に享徳津波が三陸海岸北部を襲った可能性を否定するものである。
火星コア中で液体金属が分離する 〜火星磁場の消失と海の蒸発の原因解明へ〜 1702地球物理及び地球化学

火星コア中で液体金属が分離する 〜火星磁場の消失と海の蒸発の原因解明へ〜

超高圧高温発生技術と、大型放射光施設SPring-8の放射光X線を用いた実験の組み合わせにより、火星や地球コアに相当する高圧高温の条件下で、硫黄と水素を含んだ鉄合金の融解実験に成功しました。火星コア中で鉄-硫黄-水素合金は、硫黄に富む液体と水素に富む液体の2つに(水と油のように)分離することが明らかになりました。
方位磁石の指す北は動き続けています~日本の地磁気分布を表した図を5年ぶりに更新~ 1702地球物理及び地球化学

方位磁石の指す北は動き続けています~日本の地磁気分布を表した図を5年ぶりに更新~

「地磁気値(予測値)計算サイト」(2020年4月6日公開) で使用する地磁気時空間モデルを「地磁気時空間モデルVer.2021」に更新しました。「地磁気値(予測値)計算サイト」では、磁気図2020.0年値(2020年1月1日時点の地磁気の値)以降に時間変化する地磁気の値を「予測値」として計算できます。
令和4年1月22日1時8分の日向灘の地震に伴う地殻変動(第2報) 1702地球物理及び地球化学

令和4年1月22日1時8分の日向灘の地震に伴う地殻変動(第2報)

2022年1月22日1時8分に日向灘で発生した地震について、電子基準点で観測された1月30日8時59分までのデータを解析した結果、電子基準点「宇目(021082)」や「米水津(021080)」で水平方向にわずかな変動が、上下方向では「北川(950476)」や「大分佐伯(940090)」で1cm程度の沈降が見られるなど、大分県や宮崎県北部とその周辺で小さな地殻変動が検出されました。1月24日発表の解析結果と整合的です。
布田川断層での200 mを超える落差の発見~火山活動と関係した断層運動の”縦ずれ”から”横ずれ”への変化~ 1702地球物理及び地球化学

布田川断層での200 mを超える落差の発見~火山活動と関係した断層運動の”縦ずれ”から”横ずれ”への変化~

2016年熊本地震本震を引き起こした布田川断層に沿って、現在のほぼ水平にずれる断層運動と異なり、縦にずれる断層運動を示す鉛直落差が200 mにも及んでいることを発見し、最後の阿蘇火山カルデラ噴火(約9万年前)後に布田川断層の運動方式が、縦ずれ卓越から横ずれ卓越へ変化したことを破砕帯の地質学的観察と物理特性の解析から明らかにしました。
2022年1月15日 トンガ王国フンガトンガ・フンガハアパイ火山の噴火~合成開口レーダー(SAR)解析によって明らかとなった地形変化 1702地球物理及び地球化学

2022年1月15日 トンガ王国フンガトンガ・フンガハアパイ火山の噴火~合成開口レーダー(SAR)解析によって明らかとなった地形変化

2022年1月15日(UTC)にトンガ王国の首都ヌクアロファから北に約60kmの位置にあるフンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai)火山が噴火しました。日本の地球観測衛星「だいち2号」(ALOS-2)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR-2)のデータを使用して画像の分析を行いました。フンガトンガ・フンガハアパイ火山の中央部に噴火による影響とみられる明瞭な地形変化が認められます。トンガタプ島で噴火後に反射強度が下がっている領域が見られます。津波などの原因で浸水または水没した可能性があります。
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