2025-12-03 京都大学
京都大学の行方宏介特定助教らの研究グループは、英国 Blue Skies Space 社と協力し、太陽系外惑星の環境を調べる超小型紫外線観測衛星 Mauve(モーヴ) の国際共同研究に参画している。Mauve は 口径13 cm の望遠鏡を搭載し、地上では観測できない 紫外線を含む 200〜700 nm の波長域を観測する衛星で、日本時間 2025年11月29日 に SpaceX 社ロケットにより打ち上げられた。ミッションの主目的は、恒星が発するフレアなどの爆発的現象を長期間モニターし、若い太陽型恒星が放つ高エネルギー放射が近傍の惑星やその大気へ及ぼす影響を明らかにすることである。2026年初頭から初期データの解析が始まり、太陽・地球型惑星の進化理解に資する成果が期待される。本衛星は紫外線天文学の新たな観測基盤として、国際協力による小型衛星科学の発展にも寄与する。
超小型紫外線衛星Mauve(クレジット:Blue Skies Space Ltd.)
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