2025-09-30 ニューサウスウェールズ大学(UNSW)
ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の工学研究チームは、綿素材の衣服や寝具に適用できる新たな難燃スプレーを開発した。この水性スプレーは布地に目に見えない保護層を形成し、炎の広がりを抑えることで火傷のリスクを軽減する。従来の難燃加工に伴う通気性や柔らかさの低下を避けられる点が特徴で、臭いも残らない。山火事が頻発する地域や緊急時の防護策として期待されている。研究はオーストラリア政府の資金支援を受け、UNSWのYeoh教授らが主導。チームは過去に難燃塗料「FSA Firecoat」を開発しており、今回の成果はその応用といえる。今後、繊維産業への実用化が見込まれる。

When sprayed onto cotton, the coating adds a layer of protection to the material slowing down the rate it burns. The spray coating was developed by Dr Cheng Wang (left), Dr Bo Lin (middle) and Professor Guan Yeoh (right).Image: Richard Freeman/UNSW
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