2025-09-25 産業技術総合研究所
NEDOプロジェクトの一環として、産総研を中心に開発された廃小型家電の無人選別システム「CEDEST」の実証プラントが大阪府堺市に設置され、運転を開始した。本システムはスマートフォンやデジカメなど6品目・約2000機種を対象に、AIによる機種判定を基に最適な解体・選別工程を自律制御で実施。電池解体ではX線解析により安全に切断し、基板剥離機では電子素子を原型のまま分離、トランスフォーマブル選別システムで銅や金、タンタルなどを高精度回収する。連続無人処理が可能となり、火災リスクや作業負担を低減しつつ資源循環を高度化できる。今後は対象製品や回収資源を拡大し、完全無人化工場の実現を目指す。成果はリサイクル効率化と人手不足解消、都市鉱山活用の推進に寄与する。

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