2025-07-31 運輸安全委員会
 アトラスエア・インクボーイング747-400Fの事故[離陸時の機体損傷](成田国際空港、令和6年8月12日発生)](https://tiisys.com/wp-content/uploads/2025/07/スクリーンショット-2025-07-31-140050-500x222.png)
<関連情報>
- https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2403
- https://jtsb.mlit.go.jp/aircraft/rep-acci/AA2025-6-2-N404KZ.pdf
概要
アトラスエア・インク所属ボーイング式747-400F型N404KZは、令和6年8月12日(月)21時39分ごろ、成田国際空港を離陸直後、油圧系統及び機内の与圧に不具合が発生したことを示す計器表示があったため、同空港へ引き返して着陸した。
着陸後の点検で、機体構造部等に損傷が確認された。
同機には、機長及び副操縦士のほか、同乗者5名の計7名が搭乗していたが、死傷者はいなかった。
原因
本事故は、同機が地上滑走中に、No.7及び8タイヤが損傷し、同主脚のホイールがむき出しの状態で離陸滑走を続けたことにより、破断した同主脚ホイールの破片が同主脚格納室の天井部圧力隔壁に衝突し、損傷したことによるものと推定される。
No.8タイヤが損傷したことについては、まず、No.7タイヤの圧力が減少し、それに伴い No.8タイヤへの負荷が増加し、当該タイヤがたわんだ状態となったこと、No.7タイヤの断片やホイールの破片が当該タイヤを傷つけたことによる可能性が考えられる。
No.7タイヤの損傷の原因については、No.7タイヤ圧減少の可能性が考えられるが、減少の原因については明らかにすることはできなかった。

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