埼玉県主要都市部の地下の軟弱層の分布を3次元で可視化~都市域の地質地盤図「埼玉県南東部」を公開~

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2025-04-24 産業技術総合研究所

産業技術総合研究所(産総研)は、埼玉県南東部(さいたま新都心を含む)の地下地質構造を3次元で可視化した「都市域の地質地盤図」を公開しました。1万地点以上のボーリング調査データを解析し、低地の沖積層や台地の木下層下部など、軟弱層の分布を詳細に明らかにしました。特に中川低地では、深度30mまでの平均N値が3以下と極めて軟弱であることが判明しました。また、一般に地盤が良好とされる大宮台地の地下にも軟弱層が存在し、浦和区付近では平均N値が10前後と低地と同程度であることが示されました。この地質地盤図は、ハザードマップ作成や都市インフラ整備、建築設計などへの活用が期待されます。地図は産総研のウェブサイト「都市域の地質地盤図」から閲覧可能です。
概要図
(A)都市域の地質地盤図「埼玉県南東部」の位置図、(B)さいたま新都心周辺の地質立体図、(C)低地の下の軟弱層(沖積層)基底面の3次元分布形状、(D)台地の下の軟弱層(木下層下部)基底面の3次元分布形状 ※都市域の地質地盤図「埼玉県南東部」より編集

概要図
図1 A ボーリング地点における深度30 mまでの岩相構成、B ボーリング地点における深度30 mまでの平均N値

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1703地質
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