6G時代に自動車や列車での安定した大容量通信を実現する、分散MIMOの実証実験に成功～車両の高速走行時や高速移動の他車両による遮蔽時にも高周波数帯で安定した通信を提供～

​日本電信電話株式会社（NTT）、株式会社NTTドコモ、そして日本電気株式会社（NEC）は、6G時代における自動車や列車などの高速移動体に対し、高周波数帯を用いた安定した大容量通信を実現するための分散MIMO技術の実証実験に成功しました。
主な成果：
・最適なアンテナとビームの迅速な検出技術： アンテナ数の増加に伴い、端末の追従が困難となる課題に対し、1アンテナ時と同等の時間で最適なアンテナとビームの組み合わせを検出する技術の実証に成功しました。
・アンテナ切り替え時の通信品質維持技術： 高速移動中の無線端末が使用するアンテナを切り替える際に生じる通信品質の低下を抑制する技術の実証に成功しました。
◆これらの成果により、複数のアンテナが協調して安定した通信品質を提供する高周波数帯分散MIMO技術の高速移動体への適用が可能となり、自動車や列車などの高速移動体における大容量無線通信の実現が期待されます。