火山土地条件図「神津島」を公開～火山の成り立ちから学ぶ火山防災への第一歩～

国土地理院は、伊豆諸島の活火山神津島を対象とした「火山土地条件図」を2025年12月19日に公開した。本図は、火山の成り立ちを示す地形分類を体系的に整理し、噴火や土砂災害などのリスク把握に役立てることを目的としている。縮尺1/12,500で作成され、溶岩流・火砕流堆積面といった火山活動由来の地形に加え、崩壊地や土石流堆積面など、風雨や流水による二次的地形も詳細に表示している。これにより、噴火災害のみならず、豪雨や地震に伴う土砂災害リスク評価、火山砂防計画にも活用可能となる。国土地理院は全国111の活火山のうち、51火山を優先対象として整備を進めており、今回の公開で33火山分が整備済みとなった。本図は「地理院地図」で閲覧でき、防災意識の向上と実践的な火山防災対策の基礎資料として重要な役割を果たす。