2025-08-27 新エネルギー・産業技術総合開発機構,株式会社オーク製作所
NEDOとオーク製作所は、省エネエレクトロニクスの製造基盤強化事業の一環として、半導体後工程向けの次世代ダイレクト露光装置を開発した。フォトマスクを用いず基板に直接回路を焼き付ける方式で、従来課題だった解像性と位置合わせ精度を大幅に改善。空間光変調素子の高速制御と高解像光学系により線幅1µmの回路形成を実現し、有機材料上でも線幅2µmの銅めっき配線を確認した。また、基材の伸縮に対応するリアルタイム位置補正により、510×515mmサイズ全面で0.5µmの配置精度を達成。さらに、複数チップ間のズレを補正するダイバイダイ・アライメント技術も開発した。これにより、大型化が進むチップレット集積型の先端パッケージ製造における微細配線形成に適用可能であることを実証。2025年度内の製品化とシリーズ展開を予定しており、製造期間の短縮、省エネルギー化、安定供給およびコスト低減に貢献する見込み。

図1 本装置の外観
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