科学技術振興機構

有機材料を用いた蓄光デバイスの高性能化に成功~レアメタルを必要としない持続可能な産業の拡大と多様化に期待~ 0400電気電子一般

有機材料を用いた蓄光デバイスの高性能化に成功~レアメタルを必要としない持続可能な産業の拡大と多様化に期待~

レアメタルを必要としない有機材料を利用した蓄光発光材料の高性能化に成功しました。吸収波長の広い材料の選択、酸素との反応を低減するホール(正孔)拡散機構の利用、電荷蓄積材料添加によるエネルギー蓄積状態の安定化によってこれらの課題を大幅に解決し、窒素下では従来に比べ約10倍の性能を示し、大気下でも機能する有機蓄光材料を実現しました。
乾燥ワカメのようにゲルが吸水して膨らむ速度の法則を解明~アインシュタインの関係式と負のエネルギー弾性から発想~ 1700応用理学一般

乾燥ワカメのようにゲルが吸水して膨らむ速度の法則を解明~アインシュタインの関係式と負のエネルギー弾性から発想~

乾燥ワカメや紙おむつの吸水剤のように「水に浸したゲルが吸水して膨らむ速度」の温度による変化を決める物理法則を世界で初めて明らかにしました。ゲルの膨らむ速度の温度変化は、最近発見された「負のエネルギー弾性」とブラウン運動におけるアインシュタインの関係式を組み合わせた新しい法則で決まることが分かりました。
室温で単一スキルミオンの電流駆動に成功 ~スキルミオンの電子デバイスへの応用に期待~ 0403電子応用

室温で単一スキルミオンの電流駆動に成功 ~スキルミオンの電子デバイスへの応用に期待~

室温で単一の「スキルミオン」を電流によって駆動することに成功し、その動的な振る舞いを観察しました。スキルミオンを用いた電子デバイスへの応用研究に寄与するものと期待できます。
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量子コンピューターでも解読できない安全な暗号技術を開発 1600情報工学一般

量子コンピューターでも解読できない安全な暗号技術を開発

量子コンピューターでも解読できない新たなデジタル署名技術を開発し、既存の方式と比較して約3分の1まで公開鍵のデータサイズを削減することに成功しました。開発したデジタル署名技術「QR-UOV署名」は、多変数多項式問題の難しさを安全性の根拠としており、公開鍵および署名のデータサイズが小さいことが特徴です。
数十億枚のナノシートが協働する波運動~繊毛運動のような輸送機能を実現~ 0505化学装置及び設備

数十億枚のナノシートが協働する波運動~繊毛運動のような輸送機能を実現~

数十億枚もの無機ナノシートを水中で協働させることで、繊毛運動のような輸送機能を示す波運動を実現しました。無数のナノユニットを集積・連動させて、精密機械のような動的システムを構築するための新たな設計指針になると期待できます。
120年の歴史を塗り替える:ペースト状グリニャール試薬の合成に成功 0502有機化学製品

120年の歴史を塗り替える:ペースト状グリニャール試薬の合成に成功

環境に有害な有機溶媒の使用を最小限に抑えたグリニャール試薬の新しい調製法を開発。ボールミルという粉砕機を用いることで、実験操作の大幅な簡便化と溶媒使用量の激減に成功。
面直スピンによる有効磁場の発現 ~垂直磁化膜の高効率な磁化反転へ~ 1700応用理学一般

面直スピンによる有効磁場の発現 ~垂直磁化膜の高効率な磁化反転へ~

トポロジカル反強磁性体Mn3Sn(Mn:マンガン、Sn:スズ)単結晶薄体の表面に蓄積する面直スピン(面直スピン蓄積)を用いて、有効磁場(フィールドライクトルク:FLトルク)を発現させることに成功しました。
鉄シリコン化合物における新しいトポロジカル表面状態 1700応用理学一般

鉄シリコン化合物における新しいトポロジカル表面状態

地球上に豊富に存在する鉄(Fe)とシリコン(Si)から成る化合物FeSiにおいて強いスピン軌道相互作用を示す表面状態が現れることを発見し、その表面状態を用いてスピントロニクス機能を実現しました。FeSiの表面状態の特徴が結晶内部の電子状態のトポロジーに由来していて、現代の電気分極理論で用いられる幾何学的位相の概念に関連していることを解明しました。
炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射で回復 0405電気設備

炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射で回復

炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射によって回復するメカニズムを提唱し、ペロブスカイト太陽電池で世界最長となる屋外環境20年相当の寿命(耐久性)を加速劣化試験(ダンプヒート試験および熱サイクル試験、共にIEC 61215:2021を準拠、規格に対して試験期間を3倍に延長)により実証しました。
さまざまな計算を何ステップでも実行できる万能な光量子プロセッサーを開発 1601コンピュータ工学

さまざまな計算を何ステップでも実行できる万能な光量子プロセッサーを開発

「究極の大規模光量子コンピューター」方式の心臓部となる計算回路である独自の光量子プロセッサーの開発に成功しました。その光量子プロセッサーが、回路構成の変更なしに、情報を乗せた1個の光パルスにさまざまな種類の計算を複数ステップ実行できることを示しました。
自動運転における重大な問題をシミュレーションで検出する技術を開発 1602ソフトウェア工学

自動運転における重大な問題をシミュレーションで検出する技術を開発

自動運転システムのシミュレーションにおいて、急加速や急ハンドルが起きているなど事故につながるような複合的で重大な問題が発生するシミュレーションシナリオを効率良く自動で見つける技術を開発しました。
磁石の中の竜巻(スキルミオンひも)の3次元形状の可視化に成功 ~新しい磁気情報処理手法の開拓に期待~ 1700応用理学一般

磁石の中の竜巻(スキルミオンひも)の3次元形状の可視化に成功 ~新しい磁気情報処理手法の開拓に期待~

磁性体の中に存在する「スキルミオンひも(電子スピンが作る竜巻構造)」の3次元形状を可視化することに、世界で初めて成功しました。CTスキャンの原理を応用することで、その3次元形状の直接観測に成功しました。
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