広島大学

遷移金属酸化物の近藤効果を初めて実証~電子相関物性の設計・探索の新たなプラットホームを開拓~ 0500化学一般

遷移金属酸化物の近藤効果を初めて実証~電子相関物性の設計・探索の新たなプラットホームを開拓~

銅(Cu)とルテニウム(Ru)からなる酸化物(CaCu3Ru4O12)のX線光電子分光を測定し、独自に開発した計算パッケージを用いて、高精度な理論解析を行いました。CaCu3Ru4O12では、遷移金属の酸化物ではほとんど報告例がない近藤効果が実現していることを初めて実証しました
Ia型超新星の爆発直後の閃光を捉えることに成功~特異な爆発に至る恒星進化の謎に迫る~ 1701物理及び化学

Ia型超新星の爆発直後の閃光を捉えることに成功~特異な爆発に至る恒星進化の謎に迫る~

東京大学木曽観測所の1.05m木曽シュミット望遠鏡に搭載されたTomo-eGozen(トモエゴゼン)カメラを用いた観測により、Ia型超新星の爆発から5時間以内にパルス状の閃光が現れる様子を捉えることに初めて成功しました。さらに、京都大学岡山天文台のせいめい望遠鏡を用いた観測により、今回のIa型超新星が通常のものより明るい特異なIa型超新星であることを突き止めました。これらのデータをもとにシミュレーションによる解析を行い、爆発した白色矮星の周囲に存在した大量の物質と超新星爆風が衝突したことで初期閃光が生じたことを明らかにしました。
ブラックホールを観測する新しい手段の開拓~X線偏光観測衛星 IXPE の打ち上げ~ 0303宇宙環境利用

ブラックホールを観測する新しい手段の開拓~X線偏光観測衛星 IXPE の打ち上げ~

NASAケネディー宇宙センターから「X線偏光観測衛星IXPE(Imaging X-ray Polarimetry Explorer)」を打ち上げます。IXPE衛星は、天体からのX線の偏光[1]を高感度で観測できる世界初の衛星です。激しい活動により、ブラックホールや中性子星などの極限天体からX線が放射されますが、IXPE衛星は観測例の極めて少ない「X線偏光」を捉えることで、誰も見たことがない新しい宇宙の姿を明らかにします。
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ポリマー半導体の高性能化に向けた新たな分子デザイン手法を開発 0403電子応用

ポリマー半導体の高性能化に向けた新たな分子デザイン手法を開発

ポリマー半導体の化学構造を少し組み替えるだけで、電荷となるπ電子が主鎖に沿って高度に非局在化し、半導体性能の一つである電荷移動度が20倍以上向上することを発見しました。
軟X線顕微分光法による接着因子の可視化に成功 ~接着界面の学理構築に貢献~ 0504高分子製品

軟X線顕微分光法による接着因子の可視化に成功 ~接着界面の学理構築に貢献~

大型放射光施設「SPring-8」の高輝度軟X線ビームを用いた「軟X線顕微分光法」によって、熱可塑性樹脂と熱硬化性エポキシ接着剤の接着界面における接着因子の可視化に成功した。
Fe-Fe原子間距離の伸長によるFe-Ni合金のゼロ熱膨張メカニズムを観測 0501セラミックス及び無機化学製品

Fe-Fe原子間距離の伸長によるFe-Ni合金のゼロ熱膨張メカニズムを観測

Fe-Niインバー合金の「インバー効果」と呼ばれる熱膨張が生じずゼロとなるメカニズムが、原子レベルで構造を可視化するとFe-Fe原子間距離の伸び縮みであることを初めて明らかにした。
「はやぶさ2」初期分析チーム 2021年6月より試料の分析開始 1701物理及び化学

「はやぶさ2」初期分析チーム 2021年6月より試料の分析開始

「はやぶさ2」が持ち帰った粒子は、2021年6月ごろより、プロジェクト内の初期分析チームで詳細分析される。一年間の分析で、太陽系の起源と進化、地球の海や生命の原材料物質に関する成果をあげることをめざす。初期分析は、日本を中心に14カ国、109の大学と研究機関、269名が参加する国際チームで進めていく。6つのサブチームに分かれ、全体の統括は東京大学の橘 省吾 教授が担当する。
宇宙の灯台「かにパルサー」に隠れていたX線のきらめき~巨大電波パルスに同期したX線増光の検出に成功~ 1701物理及び化学

宇宙の灯台「かにパルサー」に隠れていたX線のきらめき~巨大電波パルスに同期したX線増光の検出に成功~

高速で自転する中性子星「かにパルサー」で発生する「巨大電波パルス(GRP)」に同期して増光するX線を検出した。宇宙遠方で発生する高速電波バースト(FRB)の起源や発生メカニズムの解明にも貢献すると期待できる。
放射光によるフェムト秒超高速緩和過程の時間追跡 1701物理及び化学

放射光によるフェムト秒超高速緩和過程の時間追跡

アンジュレータという光源装置を用いて極端紫外領域で二つの放射光波束を作り、その時間差をアト秒の精度で制御することにより、キセノン原子に生じた内殻空孔の電子移動による緩和を追跡することに成功した。
宇宙から飛来した隕石から新鉱物ポワリエライトを発見 1701物理及び化学

宇宙から飛来した隕石から新鉱物ポワリエライトを発見

小天体の衝突過程、地球内部の変化等を探る重要な鍵に2021-01-25 海洋研究開発機構,京都大学,広島大学,理化学研究所,株式会社マリン・ワーク・ジャパン1. 概要国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 松永是、以下「JAMSTEC」)...
光干渉効果を利用し、低コストで有機薄膜太陽電池を 飛躍的に高効率化することに成功 0402電気応用

光干渉効果を利用し、低コストで有機薄膜太陽電池を 飛躍的に高効率化することに成功

2020-11-25 広島大学,山形大学,京都大学,千葉大学,科学技術振興機構ポイント 長波長吸収材料を少量添加するだけで、塗布型有機薄膜太陽電池(OPV)の発電効率が1.5倍向上。 結晶性の高い半導体ポリマーを用いて半導体層を厚膜化し、か...
光子の量子もつれ状態検証の、著しい効率化に成功 ~量子センシング、量子通信装置の長距離化に貢献~ 1601コンピュータ工学

光子の量子もつれ状態検証の、著しい効率化に成功 ~量子センシング、量子通信装置の長距離化に貢献~

2020-10-29 京都大学,科学技術振興機構電子や光子などの量子は、通常の物体とは異なった振る舞いをします。その量子の個々の振る舞いや相関(量子もつれ)を制御することで、飛躍的な計算能力を実現する量子コンピューターや、盗聴不可能な暗号を...
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