大阪大学

ネオン20原子核の新しい存在形態の発見~低密度原子核物質の解明に向けて~ 1701物理及び化学

ネオン20原子核の新しい存在形態の発見~低密度原子核物質の解明に向けて~

中性子星の表面近くで現れる原子核物質の新奇な存在形態(アルファ凝縮状態)の候補をネオン20原子核で発見した。
シリコンの新しいスピン物性を発見 0403電子応用

シリコンの新しいスピン物性を発見

巧妙かつ人工的にスピン軌道相互作用(SOI)をシリコンに発現させ、外部磁場を全く用いずにシリコン中の流れるスピンを操作することに成功した。この成功により、情報素子の産業応用上最適な材料であるシリコンを用いてスピン演算をよりコンパクトな素子で実現できる道程を開拓することができた。
光とスズの協働による炭素-フッ素結合の変換 0502有機化学製品

光とスズの協働による炭素-フッ素結合の変換

パーフルオロ化合物のある特定の炭素-フッ素結合のみを選択的に切断し、他の官能基へと変換する新しい有機反応の開発に成功した。
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H‒イオンの低温高速伝導を実現 1700応用理学一般

H‒イオンの低温高速伝導を実現

負の電荷を持つ水素であるヒドリド(H‒)イオンが、室温から300度までの低温領域で優れた伝導を示す固体材料を発見した。この優れたイオン伝導が、アニオン秩序による高温相(高伝導相)の低温安定化によってもたらされていることを見いだした。
ソフトなヨウ素の導入で水分解用光触媒の性能が劇的に向上 0501セラミックス及び無機化学製品

ソフトなヨウ素の導入で水分解用光触媒の性能が劇的に向上

ハロゲン層、ペロブスカイト層、フルオライト層の3種の層からなる酸ヨウ化物が、太陽光を用いる水分解(水素製造)用の有望な光触媒となることを初めて見出した。
光で二酸化炭素を有用な化学原料に高効率変換 150度以下の低温でCO2からCOを選択的に合成できる新触媒技術 0505化学装置及び設備

光で二酸化炭素を有用な化学原料に高効率変換 150度以下の低温でCO2からCOを選択的に合成できる新触媒技術

独自に開発した触媒を用いて、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を原料とし、化学工業において有用な一酸化炭素(CO)を150度以下の低温で製造することに成功した。
”負の圧力”で膨張した「液体金属」を直接観察~航空宇宙分野の新材料開発やレーザー加工の高度化へ~ 2004放射線利用

”負の圧力”で膨張した「液体金属」を直接観察~航空宇宙分野の新材料開発やレーザー加工の高度化へ~

高出力レーザーとX線自由電子レーザー(XFEL)を組み合わせた実験により、極限環境下の液体金属の様子を直接観察することに初めて成功。超高速膨張時の液体金属状態のタンタルに、数万気圧もの“負の圧力” が作用していることを実証。
結晶の世界をのぞくニューラルネットワーク~固体系のミクロな量子多体物性に迫る~ 1602ソフトウェア工学

結晶の世界をのぞくニューラルネットワーク~固体系のミクロな量子多体物性に迫る~

機械学習におけるニューラルネットワークの表現能力を応用して、固体系の電子状態に関する第一原理計算を精密に行う手法を提唱した。
スピン流を超簡単にon/offスイッチング 〜結晶を曲げるだけでトポロジカル相を自在に制御〜 1700応用理学一般

スピン流を超簡単にon/offスイッチング 〜結晶を曲げるだけでトポロジカル相を自在に制御〜

擬一次元TaSe3(Ta:タンタル、Se:セレン)がスピン流を生成するトポロジカル絶縁体状態にあることを示すと共に、その結晶を少し歪ませるだけで、通常の絶縁体へと容易に変化させられることを見出した。
革新的な極性金属を発見 電子のスピンと運動がロックした状態の制御に成功 0403電子応用

革新的な極性金属を発見 電子のスピンと運動がロックした状態の制御に成功

空間反転対称性の破れた結晶の中で実現する電子のスピンと運動量がロックした状態を、構成元素を変化させることで制御できる金属物質を発見した。この物質は、ビスマスやアンチモンの二次元伝導層とマンガンなどからなる絶縁層が積層した物質で、二次元伝導層が正方形からジグザグ構造にわずかに歪むことで、空間反転対称性の破れた極性構造となることが実験的に明らかになった。
注目のナノポアセンサー AIでノイズを制御し精密に形状を測定 変異ウイルス検査システムへの応用に期待 1602ソフトウェア工学

注目のナノポアセンサー AIでノイズを制御し精密に形状を測定 変異ウイルス検査システムへの応用に期待

水中におけるナノサイズの物体の動きを精確に測定するナノポアセンサーで観測される電流ノイズを除去する深層学習アルゴリズムを開発した。1個のナノ粒子がナノポアを通過する際に生じるイオン電流信号に当該手法を適用することで、ノイズに埋もれた細かな電流変化も判別可能に。
“かくれんぼ” をしている銀河の発見 1701物理及び化学

“かくれんぼ” をしている銀河の発見

遠方宇宙の大規模構造の探査には水素原子のライマンアルファ輝線で明るい銀河がよく用いられている。110億年前の宇宙空間を満たす中性水素ガス(銀河間ガス)の観測データを用いた解析によって、このタイプの銀河は大規模構造を正しくなぞれていないことを発見した。その原因として、銀河間ガスの濃い領域では、このタイプの銀河はかくれんぼをするかのようにガスに隠れて見えなくなっている可能性を指摘した。
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