理化学研究所

1202農芸化学

植物のアンモニウム毒性の原因を解明~将来の高CO2環境に適した作物の開発に期待~

高濃度のアンモニウム塩の施肥による植物の生育阻害(アンモニウム毒性)が、プラスチド型のグルタミン合成酵素による過剰なアンモニウムの同化によって起こることを発見した。
1701物理及び化学

乱れた量子系における粒子数揺らぎと量子もつれの成長則を発見

乱れたポテンシャルを持つ1次元格子上の自由フェルミ粒子系における量子ダイナミクスを理論的に調べ、「系の一部分に含まれる粒子数の揺らぎ」と「量子もつれ」の成長が、古典系の界面成長で知られている「動的スケーリング」で特徴づけられることを明らかにした。
0403電子応用

微小な熱流によるナノスケールスキルミオンの駆動に成功

絶縁体中の直径約60ナノメートルの磁気渦「スキルミオン」のクラスターを微小な熱流によって駆動させることに成功した。廃熱を利用するグリーン情報技術への応用に向けた電子デバイスの開発につながるものと期待。
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1600情報工学一般

3個以上のスピンが揃った多電子の読み出しに成功~スピンを使った量子情報処理の高速化・大容量化に期待~

量子ホール効果を使って、スピンが揃ったまま多電子を電子2個に変換することにより、多電子のスピンが揃った状態の読み出しに成功した。これにより、多電子スピンを用いた情報処理が可能となり、情報量の増加や計算ステップ数の削減を通して量子コンピュータの高速化・大容量化などが期待される。
1700応用理学一般

SPring-8・SACLA グリーンファシリティ宣言

大型放射光施設「SPring-8」およびX線自由電子レーザー施設「SACLA」を、産官学におけるグリーンイノベーションを目指すさまざまな研究開発活動を一層推進するグリーンファシリティとすることを宣言。持続可能な開発目標(SDGs)や2050年カーボンニュートラルの実現に向けた産官学利用者の研究開発活動を従来に増して強力に支援する。
1602ソフトウェア工学

深層学習による変異検出精度が向上~変異検出ツールDeepVariant最新バージョンの活用拡大に貢献~

Google社が開発したオープンソースの変異検出ツール「DeepVariant」の最新バージョン(v1.2)において、全ゲノムシーケンス解析データの変異検出精度を向上させる手法を提案した。
1602ソフトウェア工学

利用環境にあわせてAIの性能と演算量を学習後に調整可能な世界トップレベルの性能のスケーラブルAI技術を開発

学習済みのAIを、できるだけ性能を落とさず、演算量が異なる様々なシステムに展開することを可能にする学習方法であるスケーラブルAIを開発した。
1200農業一般

レーザー及びデータサイエンスを駆使したリンゴ内健康機能性成分「プロシアニジン」の簡便な計測技術開発

「プロシアニジン」はリンゴポリフェノールとも呼ばれ、内臓脂肪の蓄積を抑制するなどの機能性を有する、リンゴに特徴的な健康機能性成分。レーザーポインター程度の微弱なレーザー光を照射する(ラマン分光法)だけでリンゴに含まれる「プロシアニジン」含量を推定することが可能になった。
1600情報工学一般

人工知能はゲノミクスで何を見つめるのか?〜遺伝子などの非画像データから深層学習で特徴を抽出する方法~

ゲノムなどの非画像のオミクスデータを画像形式に変換して深層学習で扱い、さらにどのような遺伝子などの特徴を重視すべきかを深層学習で発見するDeepFeature法を開発した。がん種を予測する実験で優れた性能を示すと同時に、がん種を判別する新規のシグナル経路を発見した。深層学習が中で何を重視しているかを生物医学的に解釈可能にし、重要な遺伝子などの特徴を抽出する方法は世界初である。
0403電子応用

創発インダクタの室温動作を実証 ~インダクタ素子の微細化に向けた飛躍~

「創発電磁場」と呼ばれるナノ磁気構造がもたらす巨大な実効電磁場を利用した「創発インダクタ」の室温動作に成功した。創発インダクタの応用化に向けて課題となっていた動作温度の飛躍的な向上を実現したもので、身の回りの電気機器に必要な素子の1つであるインダクタの微細化につながることが期待できる。
1701物理及び化学

機械学習手法により物理の難問「量子スピン液体」を解明

人工ニューラルネットワークの一種である制限ボルツマンマシンと物理分野で用いられる強力な関数を組み合わせて、スピン間の高度な量子もつれを学習させる手法を構築した。スーパーコンピュータ「富岳」などで、2次元正方格子上のフラストレーションのある量子スピン模型を解析した結果、フラストレーションが強くなる領域において、量子スピン液体相の存在の確証を得た。
1700応用理学一般

X線ナノプローブスキャナーの発明~試料は動かさずに、X線を精密にスキャンするナノ顕微法~

大型放射光施設「SPring-8」において、「走査型X線顕微鏡」用の新しい高精度スキャン技術「X線ナノプローブスキャナー」を開発した。
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