1700応用理学一般

1700応用理学一般

グラフェン原子層にカルシウム原子を挿れると特異な超伝導が発現

シリコンカーバイド(SiC)半導体結晶基板上に作られた、単一原子層グラフェンの下にカルシウム(Ca)原子が入り込むことで超伝導が発現することを発見し、そのメカニズムを明らかにした。観測された超伝導の性質が従来想定されていたモデルでは説明できない特異なもので、非従来型超伝導で予想される電子状態が関与している可能性がある。
1700応用理学一般

結合した2種高分子間の「つなぎ目」が鍵~半導体の微細加工に貢献する新しい高分子設計~

次世代半導体微細加工材料として注目されているポリスチレン(PS)とポリメタクリル酸メチル(PMMA)によるブロック共重合体であるPS-block-PMMAのつなぎ目にオリゴペプチドを精密に導入することで、PS-block-PMMAの相分離下限分子量よりも低い分子量で長周期のラメラ構造の形成に成功しました。
1700応用理学一般

流出した石油を吸収する光駆動のソフトロボット (Light-powered soft robots could suck up oil spills)

UCR が、アメンボを始めとする水表生物(neustons)から名付けられた、サステナブルでソフトな光駆動のロボティックフィルム、「Neusbot」を開発。光を使った調整可能な機械的振動の発生に成功。3 層のフィルムから構成される。酸化鉄・銅ナノロッドを含有するハイドロゲルの中間層で光のエネルギーを熱に変換して水を蒸発させ、これを動力としてあらゆる水域の水面上でフィルムを推進させる。
ad
1700応用理学一般

通年の省エネを実現する新しいスマートルーフコーティング (New Smart-Roof Coating Enables Year-Round Energy Savings)

LBNL が、天然ガス・電力の使用や CO2 を排出することなく、市販のクールルーフシステムを超える省エネ効果を提供する、全季節型スマートルーフコーティングを開発。
1700応用理学一般

スーパーコンピュータ「富岳」による大規模物性データの自動創出

スーパーコンピュータ「富岳」を利活用することにより、約15万個に及ぶ不規則系磁性材料(4元高エントロピー合金)の大規模物性データベースを構築しました。「富岳」上で自動的に物性データを創出するソフトウェアを開発し、構築したデータベースに機械学習を適用することで、4元高エントロピー合金の電気抵抗法則を発見しました。
1700応用理学一般

世界初の原子分解能電子顕微鏡で磁力の起源をとらえた

新開発の原子分解能磁場フリー電子顕微鏡(MARS)を用いて、磁石(磁力)の起源である原子磁場の直接観察に世界で初めて成功しました。
1700応用理学一般

KAGRAの環境モニターが捉えたトンガの海底火山噴火

大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)周囲の地面の振動や音といった環境に起因する雑音を監視して重力波信号と区別するため、KAGRAの地下実験施設や神岡地上では、地震計や気圧計、空振計、磁力計など、多種多様なセンサーが動いています。2022年1月15日13時14分45秒(日本時)、南太平洋の島国・トンガに属する海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ」が噴火し、甚大な被害を現地にもたらしました。この噴火に起因する振動が、KAGRAの環境モニターでも検出されたのです。地上だけでなくKAGRAが設置されている地下トンネルでも明瞭に確認されました。
1700応用理学一般

スパースモデリングに基づく磁区パターンの位相回復アルゴリズムを開発~シングルショット計測での活躍が期待~

磁区構造に含まれるミクロな磁石の多くは隣り合った磁石と同じ強さで同じ方向を向いている、という性質をスパースモデリングによって取り入れた位相回復アルゴリズムを開発し、本手法がノイズや欠損を含むデータの解析に有効であることを明らかにしました。
1700応用理学一般

人工次元フォトニクスの実証 ~ 新しい光物理のオンチップ搭載 ~

シリコンフォトニクス技術を用いて、トポロジカルフォトニクスに関連する光学現象の一つ「周波数人工次元」の観測に初めて成功した。
1700応用理学一般

室温で世界最高のヒドリドイオン(H−/水素陰イオン)伝導度を実現

水素陰イオンである高濃度のヒドリドイオン(H−)を含む、xの値を0.25未満に抑えた酸水素化ランタン(LaH3−2xOx)を創出し、室温で世界最高のイオン伝導度を達成した。
1700応用理学一般

極低温で光ピンセットを実現 ~非常に低い温度下でも微粒子を遠隔操作可能な技術~

超流動ヘリウムという特異かつ非常に低い温度環境中で、光ピンセット技術により微粒子の捕捉を実現した。これまで光ピンセット技術は、常温付近でしか行われてこなかったが、複数の実験技術を統合することで、世界で初めて1.4ケルビンという非常に低い温度下で、光ピンセット技術が適用可能であることを実証した。光を用いて超流動ヘリウム中の量子化された渦(量子渦)を操作する応用研究も期待される。
1700応用理学一般

デュアルコム分光を用いた平板光学材料の超高精度な屈折率・厚さ計測手法を開発

光の位相変化量を正確に直接計測できるデュアルコム分光法を用いて、平板シリコン材料の厚さと屈折率を、非接触で、多波長に対して高精度に同時計測する手法を開発しました。材料の屈折率を、平板形状のまま、究極的な精度で計測できる画期的なものです。
ad
タイトルとURLをコピーしました