2025-12-08 サンディア国立研究所 (SNL)
米国 Sandia National Laboratories(サンディア国立研究所)は、世界最大級ではないものの、極めてユニークな新型スーパーコンピュータ Spectra を導入した。Spectra は、従来の CPU や GPU ではなく、NextSilicon 社の Maverick-2 デュアルダイ・アクセラレータを 128 基搭載する新アーキテクチャを採用。各データに “同じ扱い” をする従来方式とは異なり、コードをリアルタイムで解析し、タスクを優先順位付けして処理する機構を備える。これにより、演算性能の向上と消費電力の削減を同時に実現する可能性がある。Spectra は、米国の核抑止力維持に使われる高精度シミュレーションなど、国家安全保障関連の重厚な計算を対象とする新たな試みの一環とされる。サンディアは、この“新しい設計思想”を実証する実験プラットフォームとして Spectra を位置づけており、今後、流体力学シミュレーションなどでの性能と効率性の検証を進める予定だ。

Sandia National Laboratories’ Spectra features 64 compute nodes, each equipped with two second-generation Maverick Open Accelerator Module devices like the one pictured here. Each device hosts two Maverick-2 accelerators in a dual-die configuration. (Photo courtesy of NextSilicon)
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