2025-12-05 三菱造船株式会社,日本製鉄株式会社
三菱造船と日本製鉄は、低圧液化CO₂(LCO₂)輸送船向けの大型タンク製造において、新規鋼材KF460を用い、ECA(溶接部健全性評価)に基づきPWHT(溶接後熱処理)を省略する技術を共同開発した。従来、炭素マンガン鋼を用いた大型タンクではIGCコードによりPWHTが必須で、大型炉の不足が量産化の障壁となっていた。今回、ECAにより安全性を担保しつつPWHTなしでも製造可能であることを示し、**日本海事協会から世界初のGeneral Design Approval(GDA)**を取得した。日本製鉄はKF460規格を基盤に、低温特性・高強度・経済性を備えた鋼材を開発。本技術によりタンク製造の経済性と生産性が向上し、CO₂輸送費削減およびCCUSバリューチェーン構築に寄与する。
低圧液化CO2タンクの搭載イメージ
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