量子HPC連携プラットフォーム向けのシステムが決定～量子コンピューティングと高性能計算（HPC）の連携を加速～

理化学研究所は、量子コンピュータと高性能計算（HPC）を連携させる「量子HPC連携プラットフォーム」向けに、新たなスーパーコンピュータのシステム構成を決定した。NVIDIA Grace Blackwell「GB200 NVL4」を搭載した計算ノード135台（GPU540基）で構成され、FP64で21PFLOPS以上、FP8で5EFLOPS超の性能を持つ。ノード間はQuantum-X800 InfiniBandにより最大3.2Tbpsで接続し、温水冷却により高効率運用を実現する。システムは富岳やIBM超伝導量子計算機「ibm_kobe」、イオントラップ型量子計算機「黎明」とSQC Interfaceを介して直結され、量子計算のシミュレーション、量子–HPC融合アプリケーション、量子機械学習などの開発を加速する。NEDOプロジェクトの一環として2025年度中に構築され、世界トップクラスの量子HPC連携環境の中核となることが期待される。