鉄道台車向けレーザブラスト技術「インフラレーザ®」の運用開始~ 探傷試験前の塗膜除去時間を短縮、試験品質向上 ~

2025-11-12 東海旅客鉄道株式会社,古河電気工業株式会社

JR東海と古河電工は、鉄道台車の探傷試験前に必要な塗膜除去工程を大幅に改善するため、レーザブラスト技術「インフラレーザ®」を共同開発し、2025年6月から在来線で運用を開始した。従来は振動工具による機械的除去が行われていたが、塗膜が不十分に除去されることで疑似傷が生じ、磁粉探傷法での判定に時間を要するほか、強い振動(15m/s²)や大量の粉塵が作業者の負担となっていた。新技術は、金属を傷つけずに塗膜を非接触で除去でき、熱変形も抑制する“面照射方式”を採用。塗膜除去時間は従来比約80%短縮され、粉塵ゼロ・振動ゼロで安全性・快適性も向上した。探傷試験の品質向上と現場負担の軽減を両立する技術として期待される。

鉄道台車向けレーザブラスト技術「インフラレーザ®」の運用開始~ 探傷試験前の塗膜除去時間を短縮、試験品質向上 ~
図:レーザブラスト技術を用いた塗膜除去作業

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0107工場自動化及び産業機械
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