更なる進化を遂げたNTT版LLM tsuzumi 2の提供開始

NTTは、純国産の大規模言語モデル「tsuzumi 2」の提供を開始した。前世代モデル「tsuzumi」から性能・安全性・省電力性を大幅に強化し、日本語理解精度を向上させつつ、推論時の消費電力を約半分に削減した。独自開発の分散処理技術により、高速かつ効率的な学習と応答を実現している。企業や官公庁が扱う機密データを保護するため、クラウド接続不要のオンプレミス環境や閉域網での運用が可能で、セキュリティ要件の高い分野でも利用できる点が特長である。今後は一般対話モデルに加え、法律・医療・製造などの専門領域に特化したモデルを順次展開し、業務自動化や知識支援を推進する計画だ。NTTはこの取り組みを、日本発AI基盤の中核として位置づけ、行政・企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援するとともに、AI分野における海外依存を低減する戦略の一環と位置付けている。