2025-08-21 産業技術総合研究所
産総研グループ(産業技術総合研究所とAIST Solutions)は、CO2分離素材(吸収液・吸着剤・分離膜)の性能を客観的に評価するサービスを新たに開始しました。本サービスは、早稲田大学や産総研東北センターに設置された「CO2分離素材評価センター(JEC3M)」の設備を用い、素材特性・分離性能・耐久性を評価するとともに、独自のツールによりエネルギー消費量とコストの試算も可能とします。従来、日本国内には国際的に信頼される評価基盤がなく、企業は海外センターを利用せざるを得ませんでしたが、知財保護やコスト面に課題がありました。今回のサービスは、開発初期段階から幅広い素材に対応でき、開発費用や期間の削減、事業化の加速に貢献します。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて76億トンのCO2回収が必要とされる中、国内の産業競争力強化に大きく寄与することが期待されます。本サービスはNEDO委託事業の成果を活用して構築されました。
CO2分離素材評価センター(JEC3M)の役割
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