2025-06-04 フラウンホーファー研究機構
© Fraunhofer / Piotr Banczerowski
With the new DRYtraec dry transfer technology, elec-trodes of energy storage cells are coated with a dry film instead of liquid chemicals.
フラウンホーファー材料・ビーム技術研究所（Fraunhofer IWS）の研究チームは、リチウムイオン電池の電極を溶剤を使用せずに製造する新技術「DRYtraec（ドライ・トレック）」を開発しました。この方法は、従来の湿式スラリー塗布と乾燥工程を不要とし、エネルギー消費と製造コストを大幅に削減します。DRYtraecでは、活性材料、導電性カーボンブラック、バインダーを乾燥状態で混合し、カレンダー装置を用いて電極層を形成します。このプロセスにより、両面同時塗布が可能となり、生産ラインのコンパクト化と高効率化が実現されます。この革新的な技術により、研究チームは2025年のヨーゼフ・フォン・フラウンホーファー賞を受賞しました。
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