2025-05-19 産業技術総合研究所
室内試験結果
産業技術総合研究所(産総研)とダイキン工業株式会社は、空気清浄機とフィルター付き空調の適切な配置と稼働により、室内の粒子濃度(飛沫濃度)を最大88%削減できることを確認しました。この研究では、32.8 m³のクリーンブース内で模擬飛沫核の飛散実験と28地点での多点計測を行い、空気清浄機の設置位置や空調のフィルター有無が粒子濃度に与える影響を評価しました。さらに、スーパーコンピューターを使用しない簡易な数値流体力学(CFD)シミュレーションと実測結果を比較し、簡易シミュレーションの有効性も示されました。この成果は、新型コロナウイルス感染リスク計測評価研究ラボの一環として実施され、今後、室内でのウイルス感染防止や汚染物質の曝露低減に役立つ知見として活用が期待されます。
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