ついにできた!常温・可視光で アルカンから水素を取り出す触媒を開発

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2025-01-09 東京大学

ついにできた!常温・可視光で アルカンから水素を取り出す触媒を開発

東京大学大学院薬学系研究科のRahul Jagtap特任研究員、西岡 裕紀大学院生(研究当時)、Stephen Geddis研究員(研究当時)、入江 優大学院生、三ツ沼 治信助教、金井 求教授と、岡山大学 理学部 山方 啓 教授、神戸大学 分子フォトサイエンス研究センター レーザー分子光科学研究部門 小堀 康博 教授の研究グループは共同で、可視光エネルギーを利用して、常温で環状アルカンから最大限の3分子の水素を取り出す触媒の開発に成功しました。
環状アルカンから水素取り出し反応を進行させる従来の方法は、300度近い高温や紫外光の照射が必要であったり、1分子の水素しか取り出せなかったり、収率が非常に低かったり、といった課題を抱えていました。本成果は、ガソリンスタンドなどの現状の社会基盤設備で容易に提供可能な、液体で軽量な有機分子を水素貯蔵体として、エネルギー効率良く水素を取り出せる技術の開発の第一歩になることが期待されます。

論文情報

Rahul A. Jagtap, Yuki Nishioka, Stephen M. Geddis, Yu Irie, Tsukasa Takanashi, Rintaro Adachi, Akira Yamakata, Masaaki Fuki, Yasuhiro Kobori, Harunobu Mitsunuma*, Motomu Kanai*, “Catalytic Acceptorless Complete Dehydrogenation of Cycloalkanes,” Nature Communications: 2025年1月9日, doi:10.1038/s41467-024-55460-y.
論文へのリンク (掲載誌)

0500化学一般
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