中国科学院、食用向け「骨なし魚」を遺伝子編集で開発(China Creates New ‘Bone-Free’ Fish for the Dinner Table)

2025-12-24 中国科学院(CAS)

中国の研究チームは、小骨が多く食べにくいという淡水魚コイ類の欠点を克服するため、ギンブナ(Carassius gibelio)の新系統「中科6号」を開発した。中国科学院(CAS)の桂建芳院士率いるチームは、遺伝子編集技術CRISPR/Cas9を用い、筋間に多数存在するY字状の小骨(筋間骨)の形成を指示する遺伝子runx2bを胚段階で不活化することに成功。これにより主要な骨格は正常に保ちつつ、小骨のみを完全に除去した。さらに本品種は成長が早く、病気に強く、飼料効率にも優れ、持続可能な養殖に適した食用魚として設計されている。本成果は、中国科学院の戦略研究計画「精密種子設計・創製」による6年間の研究の集大成である。

中国科学院、食用向け「骨なし魚」を遺伝子編集で開発(China Creates New ‘Bone-Free’ Fish for the Dinner Table)

A gibel carp. /VCG

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