個人ソカタTB21の重大インシデント[着陸時に航空機の脚以外の部分が地表面に接触](福井県坂井市 福井空港、令和6年5月15日発生)

2025-08-28 運輸安全委員会

個人ソカタTB21の重大インシデント[着陸時に航空機の脚以外の部分が地表面に接触](福井県坂井市 福井空港、令和6年5月15日発生)

<関連情報>

 

概要
同機は、令和6年5月15日(水)、福井空港の滑走路18に着陸した際、全ての脚が格納方向に戻されて、胴体下面及びプロペラが滑走路面に接触した。
同機には、機長のみが搭乗していたが、負傷はなかった。

原因
本重大インシデントは、機長が着陸直前に脚下げ操作を実施したため、作動が間に合わずに脚下げ途中の状態で接地し、固定されていない脚が自重を支えることができずに格納方向に戻されて胴体着陸となり、胴体下面及びプロペラが滑走路面に接触したものと考えられる。
同機が、脚下げ途中の状態で接地したことについては、機長が意図的に脚下げ時期を遅らせて進入を行っていたが、ファイナルアプローチで進入角及び速度の修正操作が重なったことで脚下げ操作を失念し、脚を下げていないことに気付いた際に着陸復行せず、脚下げ操作を行って脚のダウンロックを確認しないまま、着陸を継続したことによるものと考えられる。

 

0300航空・宇宙一般
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