遊漁船仲政丸釣り客死亡（和歌山県日ノ御埼西方沖 令和7年1月26日発生）

概要
遊漁船仲政丸は、船長が1人で乗り組み、釣り客5人を乗せ、日ノ御埼西方沖での遊漁を終えて帰航中、釣り客1人が落水して死亡した。

原因
本事故は、海上風警報が発表されている中、本船が、北北西方からの風と波を受ける状況で、日ノ御埼西方沖での遊漁を終え、東方に向けて帰航中の12時00分頃から12時05分頃までの間に、釣り客Aが落水したため、同人が溺水したことにより発生した可能性があると考えられる。
本船は、甲板上の釣り客の安全が確保されていない状態で帰航を開始し、帰航中に北北西方からの風波を左舷やや後方から受けたことによる船体動揺により、左舷甲板にいた釣り客Aが落水した可能性があると考えられる。
船長が、釣り客Aが行方不明となっていることに気付くのが遅れたことは、釣り客Aの捜索・救助に時間を要したことに関与したと考えられる。