世界初の中赤外太陽磁場望遠鏡が運用開始(China’s AIMS Telescope in Mid-infrared Band Operational)

2025-10-21 中国科学院(CAS)

中国科学院国家天文台(NAOC)は、世界初の中赤外波長帯で動作する太陽磁場望遠鏡「AIMS(Accurate Infrared Magnetic Field Measurements of the Sun)」が正式運用を開始したと発表した。AIMSは中赤外域での太陽磁場観測の空白を埋め、将来の高地大型天文施設建設の基準となる。太陽磁場はフレアやコロナ質量放出を引き起こす主要因であり、通信や電力網への影響も大きいため、高精度観測が不可欠である。AIMSは2015年に開発を開始し、標高約4000mの青海省冷湖に設置された。国産の赤外分光器や真空冷却システムを備え、磁場測定精度は10ガウス超に達した。すでに中赤外フレアデータの取得に成功し、太陽活動や宇宙天気予測の高度化に寄与することが期待されている。

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