国内初、三菱重工とエクシオグループが二相式DLC方式のGPUサーバー構築・商用利用開始

三菱重工業とエクシオグループは、二相式ダイレクトチップ冷却（DLC）方式を用いたGPUサーバーを国内で初めて構築し、商用利用を開始した。生成AIの普及によりGPUの高発熱化が進む中、従来の空冷方式では冷却性能や安定稼働に限界があった。今回採用された二相式DLCは、GPUチップ直上に液体と気体の冷媒を循環させるコールドプレートを設置し、極めて高い熱伝達率で直接冷却する方式である。これにより高出力GPUの安定稼働と故障リスク低減を実現した。さらに、絶縁性冷媒を用いることで漏液時の安全性を確保し、ファン電力削減によるPUE改善やCO₂排出削減にも貢献する。三菱重工の冷熱技術とエクシオグループのデータセンター運用ノウハウを融合し、高信頼・低環境負荷な次世代データセンターの実装を推進する。