2024-08-27 横浜国立大学
横浜国立大学 藪内直明教授、名古屋工業大学 中山将伸教授、島根大学 尾原幸治教授らの研究グループは、ナノ構造を高度に制御したリチウムマンガン酸化物材料を開発し、本材料がコバルト・ニッケルフリーでありながら、高エネルギー密度・長寿命の電池正極材料となることを発見しました。
商用的規模で大量生産が可能な技術を利用し、材料の比表面積とナノ構造を高度に制御する方法論を確立し、既存のニッケル系層状材料に匹敵するエネルギー密度をマンガン系材料で達成可能であることを立証しました。また、急速充電も可能な材料であり、リチウムイオン蓄電池と電気自動車の高性能化・低コスト化の両立実現に繋がる研究成果です。
本研究成果は、米国化学会のフラッグシップ科学雑誌 「ACS Central Science」誌に2024年8月26日(米国東部時間)にオンラインで掲載されました。
ACS Central Science 掲載記事
問い合わせ担当先
大学院工学研究院 教授 藪内 直明