離乳食で鶏卵摂取を遅らせた方がよいと誤って答えた親は約43%!

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妊娠期から正しいアレルギー知識を身に付けることが必要

2020-03-03 国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)のアレルギーセンター山本貴和子、大矢幸弘らのグループは、保護者が妊娠期間中にアレルギーに関する知識・認識をどの程度を持ち、アレルギー予防に対してどのような対策をとっていたのかをアンケート調査しました。その結果、「離乳食で鶏卵を食べさせることを遅らせた方がよい」と、誤った認識をもった保護者が約43%もいることが分かりました。これは、科学的根拠に基づくアレルギーの情報が、保護者に認知・浸透していない事をあらわします。当センターは今回のアンケート結果が周知され、マタニティクラスなどでアレルギーが取り上げられることで、アレルギーの予防や早期発見、重傷化予防に役立つことを期待しています。
この論文は、アメリカのアレルギー・喘息・免疫学会誌である“Annals of Allergy, Asthma and Immunology”に掲載されています。

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プレスリリースのポイント
  • 離乳食で鶏卵を食べさせることを遅らせた方がいいと、誤った認識を持った保護者が43.2%もいることが判明しました。
  • その一方で、ほぼ全ての人(83.9%)が新生児期から保湿剤を塗ることがアトピー性皮膚炎の発症リスクを下げると正しく認識していました。
  • 各自治体などで行われているマタニティクラスでは、栄養や母乳などの基本的な内容が多く、アレルギーに関する内容はあまり一般的ではありません。そのため、アレルギーのある保護者からは、マタニティクラスでアレルギーについて学べる機会があった方がよいという意見が9割を超えました。
発表論文情報

著者:

山本貴和子1,  高山ジョン一郎2, 齋藤麻耶子1, 二村昌樹3, 大矢幸弘1

所属:
1 国立成育医療研究センター;2 UCSF Benioff Children’s Hospital;3 国立病院機構名古屋医療センター

題名:
Prenatal visits for allergy prevention

掲載:
Annals of Allergy, Asthma and Immunology  2020 Feb;124(2):198-200
<https://www.annallergy.org/article/S1081-1206(19)31450-4/abstract>

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