「学びの羅針盤 ラーニングアナリティクス」

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2020-01-25 国立情報学研究所

2020年1月28日発売

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978-4-621-05389-8 定価 760円(税別)

情報研シリーズ23

「学びの羅針盤 −ラーニングアナリティクス」

古川 雅子 (国立情報学研究所 情報社会相関研究系 助教)
山地 一禎 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授)
緒方 広明 (京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
木實 新一 (九州大学基幹教育院教授 ラーニングアナリティクスセンター長)
財部 恵子 (編集・ライター)

内容紹介

教育や学習の現場で何が起こっているのか、どのような要因が成功・失敗を分ける可能性があるのか等について、客観的に解析する「ラーニングアナリティクス」という近年国内外の研究者たちから注目を集めている研究分野について紹介。

1章では、「ラーニングアナリティクス」の基礎を解説。第2章では、この分野の世界的な動向を紹介。そして第3章と第4章では、国内の動向として、現在最も進んだ取り組みを行っている九州大学の事例と日本全体の取り組みについて紹介。最後に第5章では、「ラーニングアナリティクス」の未来と課題について考察。

(目次)

第1章 ラーニングアナリティクスって何?
1.ビッグデータ時代の教育
退学しそうな学生を予測できる?
教育の情報化によって大量のデータが蓄積
データを集約して教育ビッグデータへ
【コラム】教育ビッグデータ構築のための大きな課題
教育ビッグデータの分析はなぜ必要か?
2.ラーニングアナリティクスの定義とプロセス
「ラーニングアナリティクス」とは何か?
【コラム】ラーニングアナリティクス誕生の経緯
LAの4つのプロセス
LAが注目されているのはなぜ?
LAによる新しい教育の可能性

第2章 ラーニングアナリティクスはどこまで進んでいるか?
1.国際的な研究の動向
世界的な関心の高まり
最新の研究で行われていること
多岐にわたる研究テーマ
2.「LA先進国」で行われていること
アメリカ――各大学が独自にLAを実践
ヨーロッパ――国レベルでLAを推進
オーストラリア――国策でLAプロジェクトを実施
3.日本国内での広がり
大きな関心を寄せる研究者たち
少しずつ進む大学における取組み
【コラム】タブレット端末を使った持ち帰り学習を分析
日本でもLAは広まるか?

第3章 九州大学の先進的な取組み
1.全学規模でラーニングアナリティクスを導入
学生が自由にパソコンを使える環境を
LAを全学に導入
2.M2B(みつば)学習支援システム
学習管理システム:Moodle
eポートフォリオ管理システム:Mahara
デジタル教材配信システム:BookQ
3.学習ログをどのように活用するか?
学生の学習をサポートする
学習活動を可視化して授業に役立てる
学生の学習活動のパターンを分析する
教員をサポートする
4.これからの課題
【コラム】M2Bシステムを使った授業の感想を聞きました
【コラム】県立高校でもLAに基づく授業を実践!

第4章 ラーニングアナリティクスの基盤を構築するために
1.ラーニングアナリティクス環境の現状
学習管理システムの使われ方
進まないLAの環境整備
LAポリシーの整備状況
【コラム】大学等高等教育機関における教育・学習データの利活用に関するガイドライン(ひな型)
2.ラーニングアナリティクスの統合基盤を開発
大学共同利用機関としてのNIIの役割
【コラム】大学共同利用機関って何?
LAの基礎的なシステムを提供する
学習ログの蓄積システムを開発
学習ログを標準化する
学習ログの2つの使い方
LAにチャレンジしやすい環境へ
3.大学間をつなぐLAネットワークの構築を目指して

第5章 ラーニングアナリティクスが描く未来
1.未来の学びはどう変わる?
エビデンスに基づく教育が実現
大学での学びはどう変わる?
小中高校の学びはどう変わる?
【コラム】学びの記録から人の成長過程を明らかに
自動化で教員の負担が軽減
わかりやすい教科書の登場
合格へ向けて、塾や予備校でもLAを活用
働く上での学びにも
【コラム】高齢者の学びをLAで支援
2.未来に向けて解決すべき課題とは?
LAのための制度やルールをつくる
どうやってデータを集めるか?
フィードバックの方法を明確に
データ収集のための情報環境の整備
教育現場でLAを進める教員の育成
LAの担い手を育成する
LAの浸透とコミュニティの構築
【コラム】大学にLAを導入するには?
3.「学びの羅針盤」としてのLA
自分だけの学びのかたち
過去の学びをつなげて未来をつくる
自らの夢に向かって進むために
【コラム】教育はボーダーレス

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