SCI(衝突装置)運用スケジュール

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2019-04-03  JAXA はやぶさ2プロジェクト

衝突装置(SCI)の運用を4月3日から6日にかけて行います。予定された地域に人工クレーターを作る試みをします。運用のスケジュールなどの情報は下の表や図をごらんください。

SCI運用の主要なスケジュール
時刻UTC
( )内は
地上確認時刻
時刻JST
( )内は
地上確認時刻
視線方向
速度

cm/s
高度 m 事項
04/02 21:30→ 05:30 04/03 06:30→ 14:30     臼田局開始
04/02 22:40→ 05:30 04/03 07:40→ 14:30 0 20,000 シフト0-A <降下準備#1> UDSC
04/03 04:10→ 12:40 04/03 13:10→ 21:40     シフト0-B <モニタ> MAD
04/03 05:10→ 13:15 04/03 14:10→ 22:15     マドリッド局開始
04/03 12:10→ 20:05 04/03 21:10→ 05:05     シフト0-C <モニタ> GDS
04/03 13:10→ 20:00 04/03 22:10→ 05:00     ゴールドストーン局開始
04/03 19:35→ 02:30 04/04 04:35→ 11:30     シフト0-D <モニタ> UDSC
04/03 19:55→ 05:30 04/04 04:55→ 14:30     臼田局開始
04/04 02:00→ 08:00 04/04 11:00→ 17:00     シフト1 <降下開始> Gate1
04/04 03:00 04/04 12:00     Gate1:確認開始(降下開始前確認)
04/04 04:00 
(04/04 04:17)
04/04 13:00 
(04/04 13:17)
-40 20,000 降下開始
04/04 05:10→ 13:00 04/04 14:10→ 22:00     マドリッド局開始
04/04 07:30→ 13:30 04/04 16:30→ 22:30     シフト2 <自律OFF>
04/04 08:49
(04/04 09:07)
04/04 17:49
(04/04 18:07)
  13,000  
04/04 12:55→ 19:55 04/04 21:55→ 04:55     ゴールドストーン局開始
04/04 13:00→ 22:30 04/04 22:00→ 07:30     シフト3 <降下減速> Gate2
04/04 14:20
(04/04 14:37)
04/04 23:20
(04/04 23:37)
-10 5,000 降下減速ΔV
04/04 14:37 04/04 23:37     Gate2:確認開始(降下減速ΔV確認)
04/04 18:26
(04/04 18:43)
04/05 03/26
(04/05 03:43)
  3,000
04/04 19:50→ 05:30 04/05 04:50→ 14:30     臼田局開始
04/04 21:36
(04/04 21:53)
04/05 06:36
(04/05 06:53)
2,000
04/04 22:00→ 07:00 04/05 07:00→ 16:00     シフト4 <Go/NoGo> Gate3-6
04/04 22:52 04/05 07:52   1,500  
04/05 00:44 04/05 09:44     Gate3:確認開始(GO/NOGO判断)
04/05 01:44 04/05 10:44 0 500 目標高度到達予想時刻
04/05 01:56
(04/05 02:13)
04/05 10:56
(04/05 11:13)
—– —– SCI分離
04/05 02:14
(04/05 02:31)
04/05 11:14
(04/05 11:31)
—– —– DCAM3分離
04/05 02:36
(04/05 02:53)
04/05 11:36
(04/05 11:53)
—– —– SCI動作
04/05 04:32 04/05 13:32 —– —– Gate5確認開始(退避速度停止ΔV確認後)
04/05 05:10→ 12:55 04/05 14:10→ 21:55 —– —– マドリッド局開始
04/05 05:52 04/05 14:52 —– —– Gate6確認開始
04/05 06:30→ 15:00 04/05 15:30→ 00:00 —– —– シフト5 <退避>
04/05 06:44
(04/05 07:02)
04/05 15:44
(04/05 16:02)
—– —– HP復帰開始ΔV(+XΔV)
04/05 08:14
(04/05 08:32)
04/05 17:14
(04/05 17:32)
—– —– HP復帰上昇ΔV(+ZΔV)
04/05 12:50→ 19:55 04/05 21:50→ 04:55 —– —– ゴールドストーン局開始
04/05 12:52 04/05 21:52 —– —– 降下設定解除作業開始
04/05 21:35→ 05:30 04/06 06:35→ 14:30 —– —– 臼田局開始
04/06 05:10→ 13:15 04/06 14:10→ 22:15 —– —– マドリッド局開始

注意:

  • 時刻:時刻は予定時刻である。UTCは世界時で、JSTが日本時間。運用の都合により変更になる可能性がある。
  • 視線方向速度:小惑星に相対的な視線方向の速度(小惑星に接近する方がマイナス、遠ざかる方向がプラス)を示す。速度制御を行った時のみ数値を示す。速度制御の後は、リュウグウ等の引力の元で速度が変化する。
  • 高度:リュウグウ表面からのおおよその距離を示す。
  • 視線方向速度と高度については、SCI分離以降は複雑になるためここでは省略する。
SCI運用の模式図

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図1 SCI運用の模式図その1。ホームポジションから衝突装置分離までの運用を示す。左のグラフは時刻による探査機の位置の変化を示している。右の図はx−z座標系における探査機の位置を示す(座標系はホームポジション座標系)。時刻は予定時刻であり、実際と異なる場合がある。(画像クレジット:JAXA)

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図2 SCI運用の模式図その2。衝突装置分離からホームポジション復帰までの運用を示す。この図では、x−z座標系における探査機の位置を模式的に示してある。時刻は予定時刻であり、実際と異なる場合がある。(画像クレジット:JAXA)

クレーター生成領域

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図3 SCI運用でクレーターを生成する領域。左図では、「CRA1運用の観測領域」と書かれた黄色い楕円が、ほぼクレーター生成領域(右図の青い丸)に対応する。(画像のクレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

 

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