食中毒を起こす微生物 セレウス菌の迅速検出法の開発に成功

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2018/03/06 製品評価技術基盤機構

本件の概要

報道発表資料
発表日:平成30年3月6日(火)
タイトル:食中毒を起こす微生物 セレウス菌の迅速検出法の開発に成功 -質量分析計       MALDI-TOF MSによるバイオマーカー検出-
発表者名:独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター
資料の概要:
 NITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長:辰巳 敬、本所:東京都渋谷区西原]は、マルハニチロ株式会社[代表取締役社長:伊藤 滋、本社:東京都江東区豊洲]と共同で、食中毒を引き起こす病原微生物セレウス菌を、迅速かつ高精度に検出するバイオマーカー法を開発しました。
本法により微生物による製品汚染を防止し、製品の安全性向上に大きく貢献することが期待されます。

  1. 微生物は食品、医薬、化学、農業等様々な産業に利用されている一方で、製品を汚染し食中毒や腐敗、製品劣化などの原因となるものもあります。特に、セレウス菌は食中毒の原因になることから、食品衛生法では、食品の製造・加工の過程において、危害の発生を防止するための措置を定めることが義務付けられています。このため企業の製造現場では、セレウス菌などの病原微生物を迅速にかつ高精度に検出し、製品汚染を防止することが共通の課題となっています。
  2. 微生物の検出については、従来、遺伝子解析や生化学分析で行われていましたが、迅速性や簡便性に欠けることから、近年は少量のサンプルで、迅速、簡便かつ安価に解析を行える質量分析計MALDI-TOF MS※1を用いた指紋判定法※2が広く普及しつつあります。しかしながら、指紋判定法では、セレウス菌の識別が困難であるという課題がありました。
  3. そこでNITEは、マルハニチロ株式会社と共同で、セレウス菌とそれらに類似している微生物の全ゲノム配列を解析し、セレウス菌を特定するタンパク質(バイオマーカー)を見いだしました。さらにこのバイオマーカーをMALDI-TOF MSで検出することにより、セレウス菌を高精度に識別することに成功しました。このバイオマーカー法により、企業の製造現場における迅速なセレウス菌の検出が可能となります。
  4. なお、バイオマーカー法については、平成30年3月16日に名城大学(名古屋)で開催されます、日本農芸化学会2018年度大会(http://www.jsbba.or.jp/2018/)の一般講演で発表します。
    本法は、自己製品の品質管理に限り、どなたでも無償でご利用いただけますので、詳細についてはお問い合わせください 。
  5. NITEでは、指紋判定法のためのデータライブラリも作成、提供しています。MALDI-TOF MSを用いた指紋判定法とバイオマーカー法により、従来法では検出が困難な微生物についても迅速かつ高精度な検出が可能となり、製品汚染の防止に大きく貢献することが期待されます。NITEでは今後も保有している多種多様な微生物を活かして、製品の安全性向上に貢献してまいります。

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  計画課
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