南極観測船「しらせ」の昭和基地沖への接岸について

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2017年12月23日掲載

このたび、南極観測船「しらせ」が、12月23日(土)現地時間10時45分(日本時間16時45分)、昭和基地の沖合約500mの定着氷に到着し、昭和基地接岸を果たしましたので、お知らせします。

第59次南極地域観測隊(土井第59次南極地域観測隊長)を乗せた南極観測船「しらせ」(宮﨑艦長)は、現地時間12月23日(土)10時45分(日本時間12月23日(土)16時45分)、昭和基地の沖合約500mの定着氷に到着し、昭和基地接岸(基地に桟橋はないため沖合の定着氷接岸)を果たしました。

今シーズンは、航路上の氷厚は比較的薄く、往路ラミング回数27回でした。
南極地域観測隊は、一年間の越冬観測を支える燃料や物資、食糧などを昭和基地に搬入することとしており、予定どおりに輸送が完了すれば、2月下旬に第58次越冬隊と交代して第59次越冬隊が一年間の越冬観測を開始することになります。

※「昭和基地接岸」とは
昭和基地内の貯油タンクへ燃料をパイプライン輸送するためのホース展張ができる沖合(東オングル島沖合約1km以内の定着氷)に「しらせ」が到着すること。

※「ラミング」とは
勢いをつけて氷に乗り上げ、船体の重さで氷を砕いて進む砕氷行動のこと。

昭和基地沖に接岸した「しらせ」


接岸直後の「しらせ」

接岸直後の「しらせ」2

南極観測船「しらせ」の状況について

1. 南極観測船「しらせ」は、平成29年11月12日(日)に東京港晴海埠頭から豪州・フリーマントルを経由し、南極昭和基地に向かって出港。

2. 「しらせ」の行動計画の期間平成29年11月12日(日)~平成30年4月11日(水)

3. 南極観測船「しらせ」の輸送について「しらせ」は、現地時間12月23日(土)10時45分(日本時間12月23日(土)16時45分)昭和基地の沖合約500mの定着氷に到着。第59次南極地域観測隊行動実施計画(第151回南極地域観測統合推進本部総会(平成29年11月7日開催)に基づき、一年間の越冬観測を支える燃料を南極観測船「しらせ」からパイプラインによる輸送を行うほか、雪上車による氷上輸送やヘリコプターによる空輸で車両や物資・食糧を基地に搬入を実施。

しらせの概要
建造年 2009 喫水 9.2m
長さ 138m 排水量 12,650t
28m 連続砕氷能力 1.5m×3ノット
過去の昭和基地接岸の状況
船名(隊次)
接岸/回数
宗谷(1-6) 0 / 6
ふじ(7-24) 6 / 18
前しらせ(25-49) 24 / 25
現しらせ(51-59) 7 / 9

※前「しらせ」は、第35次(平成5年度)、現「しらせ」は、第53次(平成23年度)、第54次(平成24年度)に接岸断念。

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