
コンパクトなDNAをスムーズに転写する仕組み
真核細胞の遺伝子発現を担う「RNAポリメラーゼⅡ(RNAPⅡ)」が、ヒストンに巻きついたDNA(ヌクレオソーム[2]DNA)をスムーズにほどきながら塩基配列を読み取り、RNAに転写する仕組みを解明した。
真核細胞の遺伝子発現を担う「RNAポリメラーゼⅡ(RNAPⅡ)」が、ヒストンに巻きついたDNA(ヌクレオソーム[2]DNA)をスムーズにほどきながら塩基配列を読み取り、RNAに転写する仕組みを解明した。
動物の発生過程で重要な分泌性シグナルタンパク質であるWntの産生細胞自身が形態変化を起こすことで、遠く離れた細胞にまでWntシグナルが伝達されるという、新たな細胞同士の情報伝達の仕組みが発見された。
体内時計の刻むリズムがノイズをキャンセルし、オーケストラの指揮者のようにバラバラに振る舞う細胞たちを協調させることで、発生過程が正確にコントロールされていたことを見出した。
環境の「酸素濃度」が「体の低温適応」を調節していることを、線虫の解析から明らかにした。
葉の形態形成に関与することが知られていたBOP遺伝子が、葉の基部側の成長を決定し、葉の伸長を調整するマスター遺伝子であることを発見した。成長につれてBOP遺伝子の作用力が変化することで植物は葉を伸ばし、効率よく成長できることが分かった。
外気温や摂食量、腸内細菌由来代謝産物などがインフルエンザウイルス感染後の免疫応答やワクチン効果に影響を及ぼすことを見出した。
シグナル伝達を担うアダプター分子「CIN85」が、T細胞では活性化を抑制するシグナルを誘導することを明らかにした。
「異種胚盤胞補完法」という特殊な方法を用いて、腎臓が欠損したラットの体内に、マウスの胚性幹細胞(Embryonic Stem Cell:ES細胞)に由来する、マウスサイズの腎臓を作製することに世界で初めて成功した。
20万人規模の日本人集団の遺伝情報を用いた大規模ゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、2型糖尿病の危険性を高める遺伝子領域を新たに28箇所同定しました。
キクタニギクのゲノム解析を行い、開花に関わる遺伝子の探索と栽培ギクのゲノム配列変異の検出などを行った。今回、全ゲノムの89%にあたる2.72Gbの配列を解読しました。解読した配列から推定された遺伝子数は71,057。