
原発性硬化性胆管炎の病態に関与する腸内細菌を発見―腸内細菌を標的とした新たな治療法の開発に期待―
原発性硬化性胆管炎(PSC)患者の便中に、肝臓内のTH17細胞の活性化を引き起こす3種類の腸内細菌が高確率で存在することを発見しました。この中の1つであるクレブシエラ菌は大腸の上皮に穴を開け腸管バリアを破壊し、腸管の外にあるリンパ節に移行し肝臓内の過剰な免疫応答を誘導することをマウスにおいて示すことに成功しました
原発性硬化性胆管炎(PSC)患者の便中に、肝臓内のTH17細胞の活性化を引き起こす3種類の腸内細菌が高確率で存在することを発見しました。この中の1つであるクレブシエラ菌は大腸の上皮に穴を開け腸管バリアを破壊し、腸管の外にあるリンパ節に移行し肝臓内の過剰な免疫応答を誘導することをマウスにおいて示すことに成功しました
匂い物質が引き起こす好き・嫌い、誘引・忌避といった情動や行動が、嗅覚受容体レベルで規定される仕組みの解明を目指した。一つ一つの嗅覚受容体は、好きや嫌いといった「価値(意味)」情報を持つことがわかった。
アクチン線維流動の影響により細胞仮足の後方に偏る局在ミスを示すことを、実験と数理モデルにより明らかにした。
植物の葉で機能している全遺伝子を調べ、16.7%にあたる2,879の遺伝子が、季節に応じてその働きの強さを変化させることを明らかにした。また、7,185の遺伝子が1日のうちで働きの強さを変化させることも明らかにした。
ATP(アデノシン三リン酸)を動力源として薬物を細胞外へ運び出すP糖タンパク質(ABCB1)が、どんな薬でも輸送できる仕組みの分子構造基盤を初めて明らかにした。
脳内のヒスタミン神経系を活性化する薬が記憶に与える影響をマウスとヒトで調べ、記憶テスト前にヒスタミン神経系を活性化すると、忘れてしまった記憶でも思い出せるようになることを見出した。
なぜがんが高齢者に好発するのか、また、それがどのようにして飲酒や喫煙といったリスクによって促進されるのかについて、重要な手がかりを与える知見。
Lack of symbiont accommodation(LAN)と名付けたタンパク質が、根粒共生と菌根共生において、植物が共生微生物を根の中に受け入れる際に働くことを明らかにした。
植物や藻類は強い光を浴びたときに、身を守るしくみであるqEクエンチングを発達させて安全に光合成を行っており、シグナル経路を藻類を使って詳しく調べ、その根幹部分がCUL4-DDB1DET1と呼ばれるE3ユビキチンリガーゼであることが明らかに。
国内で広く見られるクサギカメムシにおいて、卵塊中のある卵が孵化を始めて殻が割れた瞬間、発生した振動が周りに感じとられ、一斉に孵化が起こることを発見した。