長寿命化対策、鋼繊維コンクリート舗装(SFRC舗装)

スポンサーリンク

首都高の技術

近年、首都高速のトラフリブ形式の既設鋼床版箱桁橋に数多くの疲労き裂が発見されています。これまで発見された疲労き裂の多くは、デッキプレートと垂直補剛材の溶接部や横リブとトラフリブの交差部に発生したものです。最近ではこれらに加え、デッキプレートとトラフリブの溶接部にも疲労き裂が報告されるようになってきました。この部位に発生するき裂は、デッキプレートとトラフリブの溶接部に存在するルート部を起点としてビード表面に進展するもののほかにデッキプレート板厚方向に進展するものが存在しています。このき裂は、そのまま進展するとデッキプレートを貫通し、車両の走行に支障をきたす可能性があるものです。

このようなき裂は、これまでの検討結果から鋼床版デッキプレートの板厚が薄い(剛性が低い)ことに起因して発生していることが明らかとなっています。そのため、鋼床版上面のデッキプレート部に何らかの補強材を敷設し、これらを合成版とすることで剛性を高めることがき裂の発生や進展に対して最も効果的であると考えています。鋼床版上面のデッキプレート部に敷設する補強材として、首都高速では鋼繊維補強コンクリート(SFRC:Steel Fiber Reinforced Concrete)舗装を試験的に採用しています。この補強によりき裂発生部近傍の応力範囲を70%程度低減することが可能です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク