岩手県二戸市の希少なウルシから分離した製品開発用微生物の提供

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2018/12/03  製品評価技術基盤機構

公表日

平成30年12月3日

本件の概要

報道発表資料

発表日:平成30年12月3日(月)

タイトル:岩手県二戸(にのへ)市の希少なウルシから分離した製品開発用微生物の提供
発表者名:独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター
資料の概要:NITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長:辰巳 敬、本所:東京都渋谷区西原]は、国産漆(うるし)の生産量では日本一を誇る岩手県二戸(にのへ)市のウルシの樹皮や葉、花などから収集した乳酸菌をはじめとする多様な微生物164株の提供を開始しました。希少な環境から得られたこれらの微生物が産業界で活用されることで、食品や機能性素材など新たな製品の開発につながることが期待されます。
  1. 1.NITEバイオテクノロジーセンター(NITE-NBRC)は、製品開発に利用できる微生物を収集および提供する業務を行っています。この度、国産漆の生産量では日本一の岩手県二戸市浄法寺(じょうぼうじ)地区で採取されたウルシの樹皮や花、葉、および土壌から分離された、乳酸菌をはじめとする多様な微生物164株の提供を開始しました。
  2. 2.ウルシの樹液(漆)は縄文時代から天然の樹脂塗料として用いられ、国宝や重要文化財の建造物に使用されたり、器の保護や接着剤の目的で利用されてきました。現在では生漆の97%は海外産であり、漆の採取のために継続的な植栽管理が必要な国産ウルシに由来する微生物は、希少な環境から得られた貴重な生物資源といえます。
  3. 3.NITE-NBRCは分離源としてのウルシの希少性に着目し、岩手県二戸市が所有する「ふるさと文化財の森『漆の森』」などのウルシ林や周辺の養蜂場所で、ウルシの樹皮、花、葉、土壌、および希少なウルシ蜂蜜を採取し、乳酸菌をはじめとする多様な微生物(細菌148株、糸状菌16株、酵母77株)を分離しました。(※)
  4. 4. この度、NITE-NBRCはこれらの微生物を、製品開発に利用可能なスクリーニング用微生物(RD株)として提供を開始しました。RD株は、製品開発に適した微生物を選抜するために多数の微生物株を試験したい場合などに適しており、株数に応じて年間利用料を支払うことで比較的安価に利用できます。微生物が分離された場所や分離源がはっきりしていることから、製品化の際に情報として利用することができます。
    RD株のリストや利用方法については、以下のウェブページをご参考ください。
    ■スクリーニング株(RD株)提供のウェブサイト
    https://www.nite.go.jp/nbrc/cultures/rd/index.html
  5. 5. なお、ウルシ林およびウルシ蜂蜜の養蜂場所での微生物の収集およびそれらの提供については、株式会社浄法寺漆産業 [代表取締役:松沢 卓生、本社:岩手県盛岡市、法人番号1400001009131]、株式会社南部美人 [代表取締役社長:久慈 浩介、本社:岩手県二戸市、法人番号8400001007847]、折戸養蜂場(岩手県二戸市)および岩手県工業技術センター[理事長:木村 卓也、所在地:岩手県盛岡市、法人番号6400005002359]の協力により実現したものです。ウルシから分離された微生物が産業界で広く活用されることで、様々な製品の開発につながることが期待されます。
  6. ※ 酵母は今年度中を目処に提供を開始する予定

図.ウルシからの採取の様子

図.ウルシからの採取の様子

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