兵庫県明石市におけるアカカミアリの確認について

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2018/08/31 環境省

平成30 年8月27日(月)に、兵庫県明石市内の工場に搬入された梱包の中から事業者により発見されたアリの死骸約10個体について、専門家による種の同定の結果、8月31日(金)に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせします。
当該アカカミアリは、タイのレムチャバン港を出港し、神戸港で陸揚げされ、陸路にて明石市の事業者倉庫に運ばれた後、工場へ搬入された梱包の中から発見されたものです。
発見された個体については、既に死亡しており、発見時の状況から当該アリが発見場所周辺からの侵入、または他の個体が周辺へ逸出した可能性は低いとみられます。発見地点周辺等において、調査を実施したところ、疑わしいアリは確認されませんでした。

1.経緯

7/16  タイの工場で梱包された当該製品がコンテナに積載され、タイのレムチャバン港から神戸港に向けて出港。

7/24  神戸港に陸揚げ。

7/27  明石市内の倉庫へ搬入。

8/22  明石市内の工場へ搬入。

8/27  事業者が梱包の中から約10個体のアリの死骸を発見。

8/28  当該アリについてヒアリと疑われたことから、事業者が近畿地方環境事務所へ通
報。

8/29  近畿地方環境事務所、兵庫県、明石市の職員が、発見地点及び倉庫周辺において調
査を実施したがヒアリと疑われるアリは確認されず。粘着トラップを設置し調査を
継続。

8/31  当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。

2.今回確認されたアリについて

明石市において確認されたアリは、アカカミアリの働きアリの死骸約10個体です。

3.対応状況

発見地点周辺において調査を実施しましたが、ヒアリ又はアカカミアリと疑わしいアリは新たに確認されていません。継続的な調査のため、引き続き粘着トラップを設置しています。

4.疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

<事業者の皆様へのお願い>

コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。

多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。

アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。

詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方」のP.9~13を参照して下さい。http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/boujonituite.pdf

<一般の皆様へのお願い>

ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。

・受付曜日:7月~9月末は土日休日を含む毎日

(10月以降は火、木は休止、ただし12月29日~1月3日を除く)

・受付日時:午前9時から午後5時

・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110

ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。

「特定外来生物ヒアリに関する情報」

要緊急対処特定外来生物ヒアリに関する情報TOP | 環境省
ヒアリに関して、皆様から多くのご関心をお寄せいただいています。このページはヒアリに関する参考資料をまとめています。

○今回確認されたアカカミアリ

こんかいかくにんされたあかかみあり

○今回アリが発見された場所

こんかいありがはっけんされたばしょ

連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長   北橋 義明
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之]近畿地方環境事務所野生生物課
課長   澤志 泰正
課長補佐 深田 富士雄
専門官  大西 一志
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