チオプリン製剤の重篤な副作用のリスクを回避する世界初の事前診断用キットを開発、販売を開始しました

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2018/07/23 東北大学 株式会社医学生物学研究所 日本医療研究開発機構

東北大学消化器内科の角田洋一助教、株式会社医学生物学研究所(MBL)らの研究グループは、AMEDのゲノム創薬基盤推進研究事業「NUDT15遺伝子多型を検出する世界初の体外診断用医薬品の開発」において、免疫抑制剤として炎症性腸疾患、白血病、リウマチ性疾患などの多くの治療に使用されている薬剤のチオプリン製剤の重篤な副作用を予測する遺伝子検査キットを開発。2018年4月に世界で初めて体外診断用医薬品として製造販売承認を取得、7月2日に発売を開始し、東北大学東京分室において記者会見が行われました。

チオプリン製剤は安価かつ有用な薬剤ですが、日本人を含む東アジア人の一部の患者さんで、重度の白血球減少症や全身脱毛症といった重篤な副作用を生じます。副作用が生じるのは約100人に1人ですが、これまでは事前予測方法がなかったことから、炎症性腸疾患ではチオプリン製剤による治療法の選択を避け、より薬価の高い抗体医薬が使われることも少なくありませんでした。ただ、抗体医薬は使い続けると効かなくなることもあり、併用療法も含めてチオプリン製剤のニーズは高く、安心して使うための検査薬の開発が待ち望まれていました。

この開発により、患者さんが副作用の恐れなくチオプリン製剤を使うことができるようになります。この研究課題をプログラム・スーパーバイザーとして見守り続けてきた水谷修紀氏は、会見で「この課題は、AMEDがずっと支援してきたゲノム創薬の基礎研究の成果であり、患者さんやご家族が安心してチオプリン製剤を使うための大変重要な取り組みで実用化に至ったことは大変感慨深いものがある」と述べました。

  • 写真1
  • 記者会見の様子
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  • 検査キット
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  • 説明をする、東北大学角田助教
  • 写真4
  • 研究開発の経緯を説明する、AMEDの水谷PS
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東北大学病院 広報室

日本医療研究開発機構
基盤研究事業部 バイオバンク課

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