港湾海岸における既設護岸改良時の設計・施工上の留意点について

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国総研資料 第 1000 号 2018/01

【概   要】
港湾海岸の護岸構造物改良は,護岸前面の海域及び,背後の陸域に制約条件があることが多い.既設護岸の改良は,既設構造物の活用,取壊し復旧等に配慮した改良計画が必要である.さらに,新設にはない制約条件や対策が多岐にわたり加わることから,それぞれのケースに対応した設計,施工をしなければならない.

本研究は,護岸構造物の既設改良に着目したケーススタディーを3ケース実施した.ケーススタディーは,①制約条件,②性能照査,③設計断面の設定,④施工検討の各段階での条件や考え方を設定した.検討の対象とした改良方法は,既設構造物を活用した嵩上げ改良,既設背後から吸出し防止のための改良,既設護岸撤去後の新設改良の3ケースとした.これらの各ケースでの検討過程から得られた知見をもとに,留意点をまとめた.なお,本研究で抽出した留意点は,それぞれのケーススタディーでの条件や検討のもとで導かれたものである.そのため,護岸改良に際して, 必要とされる内容や制約条件によっては当てはまらない場合や検討手順が異なることへの留意が必要である.

【担当研究室】
沿岸防災研究室

【執 筆 者】
内藤了二,宮井真一郎,鈴木健之,鮫島和範

http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1000pdf/ks1000.pdf

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0905港湾及び空港
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